テニス

土日の朝は(仙台にいれば)軟式テニス部の練習の音で目が覚めることが多い。

軟式テニスというのは日本独特のスポーツであり、ダブルスのみで前衛と後衛が分業体制をとる。
打球がペコーンという感じの音なので、見なくても硬式と違うことがすぐわかる。
硬式テニスもそうだが、こういう部活のテニスでは奇妙な掛け声によって士気を揚げたり全体の連帯感を保ったりする。
東北大学のヘッドクォーターがある片平キャンパスの南端に5面テニスコートがあるのだが、そのうち1面は全天候型でときどきしか使われておらず、クレーの1面とその隣の人工芝を軟式テニスが部活で使っている。
一番奥の2面は今は手入れされてなくて草ぼうぼう。
そのうち全天候に変えるのか、それとも何か建物でも建つのだろうか・・・

大学に入って硬式テニス部に所属し(小さな大学だったので、テニスサークルはなく、体育会だった)、当時は表裏分からなくなるくらい日焼けしていた(今ほどUVケア用品もなかったし)。
教養部の時代は、テニスウエアのまま授業に出ていたりして顰蹙をかっていたし、学部に入ってからは週3回くらい青山の神宮テニスクラブというところで朝練が6時半から8時まであり、それから慌てて着替えて信濃町から総武線に乗って授業に出ていた(近所の慶応医学部や女子医大の子達はタクシーで授業に向かっていた)。
夕方も自主練やら自主トレがあり、球場の周りなどをジョギングしていた。
土曜日は市川の教養部のコートで全体練習、シーズンの日曜日は試合。
ほんとに信じられないくらいの時間をテニスに費やしていたものだ。

大学から始めたテニスで、しかも試合で勝たなければならないとなると、「ミスをしない」ことと、「相手のミスを誘う」ことが大きなウエイトを占める。
強いショットを格好良く打ってネットに引っかけるよりは、ボヨーンとした球でも相手のコートに返せば次に相手がミスってくれるかもしれない。
100%の力で打たなくても、70%で安定していることの方が大事。
技よりも頭で勝負し、自分の心をコントロールできれば勝ちという訳だ。

今から振り返ると、あの時代にもっと本を読んでおきたかったと思うが、過ぎた時間はどうしようもない。
18歳からの5年間くらいをひたすら体力増進に充てたことによって、今はその貯金を使って仕事をしているように思う。
研究に生かされたこととしては、ストラテジーの立て方(空いているところを狙う)とか、「今これが大事!」と思ったらその瞬間に突進するとか(ボレーの極意)、例数を取るためにはひたすら実験するとか(地味な練習をコツコツ積み重ねる)だろうか。
でも、これも自分が実験しないで指導する立場になると、口ではなかなか伝わらないところが悲しい。

さて今日は大学院入試説明会および研究室見学会があるが、どんな学生さんが来るだろう?

追伸:
上に「軟式テニスは日本独特のスポーツ」と書いたが、アジア諸国ではプレイされている。Wikipediaによれば、1878年に日本にテニスが紹介された当時、テニス用具の輸入が困難だったため、ゴムを材料としたボールが使われたのが始まりとのこと。
by osumi1128 | 2005-07-09 13:28

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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