SfN2日目:Cajal Club Socialに参加した
2010年 11月 15日
日本の神経科学大会の約10倍の規模。
土曜日の午後から木曜日の夕方まで、びっちり5日間開催され、その前後にも各種サテライトミーティングがある。
朝は8時からセッションが始まり、夕方はポスターが5時までだが、その後にも各種の催しがあって忙しい。
しかもうちの研究室の場合には研究テーマが広いので、ポスター会場では「発生」のセッションが「A」で、病態モデル等は「Z」等とものすごく離れているため、ものすごく歩き回ることになる。
やれやれ……。
とはいえ、米国以外からの参加者もそれなりに多い学会なので、分野の動向をサーチするには有り難い。
昨年は参加していないのだが、一昨年前に比べると、発生のセッションの発表数が復活したようだ。
(画像はうちの大学院生のポスター発表の一例)
……ということにも関連するのだが、本日はevening eventの一つ、Cajal Club Socialのレポートを。
学会のevening eventsは、各種の「Social」、つまり「懇親会」のようなものが開催される。
なにせ、全体で3万人の参加者なので、まとまった懇親会というのは無理な規模であり、それぞれのトピックだったり、大学だったりの集まりとなる。
…といっても、ドリンクを自分で買って「乾き物」のおつまみが提供される中で、「ハーイ、最近どう?」という挨拶をするために集まって、さらにその後、少人数でディナーに繰り出す、というパターン。
今日参加したのはCajal Clubという団体のSocialで、名前の由来はもちろん、1906年にノーベル生理学医学賞を共同受賞した著名な神経解剖学者、サンチャゴ・ラモン=イ=カハールに由来する。
基本的には神経発生や神経解剖の研究者の集まりであり、現在、もっとも長老として君臨しておられるのが「放射状グリアradial glia」を命名したPasko Rakic。
今回、古くからの友人であるカリフォルニア大学サンフランシスコ校のJohn Rubensteinがこのクラブの会長になったこともあってsocialに参加した。
今回のSocialでは、ただ、立食で軽く飲むだけではなく、Arturo Alvarez-BuyllaとJeff Macklisのモデレートにより「神経新生はどの程度大事なのか」というディスカッションも行われたので面白かった。