研究所の広報誌【追記有り】

スタンフォードではゲストハウスに宿泊したのだけど、それは巨大な加速器が地中に造られている上に建てられている。
3階建てで部屋数が50程度かと思うが、私が宿泊した日にも、共同研究をしに来ているのだろうと思われる素粒子物理学者らしき方々が朝食のテーブルで軽い議論をしていた。
そうだ、スタンフォードは医学・生命科学研究だけでなく、物理学もメッカだったということを思い出した。
15年以上前になるが、UCSFのJohn Rubensteinのところを訪ねた折に、日曜日のディナーは独立記念日のパーティーをパロアルトの両親のところでやるから、それに参加しない?ということになって伺うと、Johnのお父様がStanfordで物理学を教えてらしたことから、同じテーブルに付かせて頂いた方がレーザーの発見でノーベル賞を取られた先生だったりして、ひぇー、さすがアメリカ!だと感じた記憶がある。

簡素だが外にもテーブル席のある食堂には、結晶構造の画像など、おそらくこちらの施設を使って行われた研究成果の一部が「アート」として飾られている。
研究所の広報誌【追記有り】_d0028322_3584071.jpg




研究所の広報誌【追記有り】_d0028322_3593355.jpg部屋はもちろんゲスト用の無線LANが使えるようになっていて快適。
バスタブは無くてシャワーブースだけだけど、比較的気温が年中一定で乾燥したカリフォルニアでは特段必要性は感じない。
デスクの上には研究所の広報誌が置いてあった。
Symmetry: dimension of particle physicsというタイトルもカッコイイのだが、中身も実に編集やデザインのレベルが高くて素晴らしい。
表紙になっているのは3人の物理学者。
スコットランドにできたThe Garden of Cosmic Speculationという場所で物理学者と建築家のジョイントイベントが開かれたことが記載されている。
また、Community + Laboratoryという頁では、研究所が地域住民とどんな風に協力し合えるかについての議論が為されたことが取り上げられている。
研究所の広報誌【追記有り】_d0028322_402946.jpg
こちらはソーク研究所の広報誌InsideSalk。
研究所設立50周年を記念して開かれたアートイベント特集号。
うーん、広報誌のみで独立したwebpageを運営するのには、どうやったって専任の方が必要だろう。
研究所の運営が政府からの研究費だけでなく、直接、寄附で成り立っていることも、こういったレベルの高い広報活動やCSRを展開する必要条件となっているのだと思う。
Webで読めるので是非ご覧あれ。
InsideSalk(2010年の4月号です)
【追記】
Dale Chihulyイベントに関連した記事の頁はこちら
ソークの研究者が撮ったChihuly作品の画像もなかなか良いコミュニケーションだと思う。
関連してガラ・ディナーを開催して$350,000の寄附を集めた話なども。
by osumi1128 | 2010-11-20 03:26 | 旅の思い出

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