鎖骨の話【加筆訂正】

今日は春節。
だから、ということもあって、うちの中国人ポスドクさんが音頭を取って、助教のTさんの壮行会を兼ねた餃子パーティーを開催した。
すでに広報室とグローバルCOE事務局の(忘年会をパスしたことによる)新年会が設定されていたので、最初の方しか参加できなかったのだが、ラム肉の入った餃子というのは初めての体験。
人参も入った柔らかい味でした。

で、話は全然、違うのですが、鎖骨、です。




鎖骨というのは、日本美術の世界ではあまりお目にかかることはないかもしれないのだが、西洋的な文化からいえば鎖骨を含む「デコルテ」というのは女性の人体において「上品な美の象徴」的なパーツ。
「デコルテ」が具体的にどこからどこまでなのかは自分の中ではよく分かっていないのだが、首筋から胸にかけての部分なのだと思っている。

で、鎖骨。

実は鎖骨は面白い骨、なんですね。

人体の骨の作られ方には二種類あって、一つは「軟骨性骨化」といって、骨の前に「軟骨」の型ができて、それが骨に置き換わっていくというスタイル。
もう一つは「膜性骨化」といって、軟骨を経ないで骨になっていく。
基本的には体幹部の骨は「軟骨性骨化」を経て作られ、頭や顔の骨は「膜性骨化」のものが多い。
そんな中で、鎖骨は実は「膜性骨化」をすると言われている。
つまり、顔の骨の延長にあるような骨が、実は鎖骨なのだ。
(ちょっと、尾頭付きの魚の姿を想像して頂ければ有り難い)

機能的な面から言えば、鎖骨は無くても日常生活に大きな問題は生じない。
(実際に、先天的に鎖骨が欠損している人もいて、そういう人は左右の肩を前で合わせることができる、らしい。写真を見ただけですが…)
骨折しやすい部位であることから、肩への衝撃のクッションとなっている可能性がはあるかもしれない、

学部の頃、解剖用語をひたすら覚えなければいけなかった時代、胸鎖乳突筋musculus sternoclaidomastoideus、という名前の筋肉が非常に気になって仕方なかった。
(ムスクルス ステルノクライドマストイデウスって、呪文みたいでしょ)
胸骨、鎖骨と、後頭骨の乳様突起を結びつけて、頭を支える筋肉。

てな訳で、鎖骨は単にセクシーなだけではなくって、科学的にも面白い。
by osumi1128 | 2011-02-03 23:55 | 雑感

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