ついに来た!M9.0@東北
2011年 03月 12日
さらに本日は、福島の原子力発電所直下の地震による事故も大変な懸案。
地震発生当時、ちょうど学生さんの一人とディスカッション中だった。
揺れ初めて「大きい……よね…」と言ってから数秒後、かなりの横揺れになったので、慌てて二人でテーブルの下に隠れた。
その間に、淹れてもらったコーヒーのカップが落ちるは、書棚から書類が振ってくるは、キャビネットが倒れるは、テレビで見たことのあるような情景だったが、揺れがひとまず収まった時点で、ラボメンバーに声をかけて、外階段で地上に降りた。
宮城県では大きな地震が約30年周期で起きているので、引っ越した当時から「そろそろ来ますよ」と言われていたのだが、ついに来た訳だ。
そういう意味では予測は当たっているのだが、若干誤差が大きいというべきか……。
数日前、私が東京にいたときにも、中程度の地震があったはずだが、その時点で予測はできなかったのだろうか……。
昨日の夕方は道路が渋滞になってしまったこともあり、医学部キャンパスに近いN先生宅に泊めて頂いた。
まったく光の無い夜というのは、やはり心細いものだ。
余震もかなり続いて、寝られるかと危ぶんだが、だんだん閾値が高くなって、あ、また揺れてる、程度でも眠りに落ちた。
本日は正午頃に来られるメンバーで集合して、壊滅状態の研究室を少しずつ片付けを始めた。
まだ余震が続いているので、とにかく、動線確保を原則で片付けて、小部屋によっては現状復帰に近いものもあるが、顕微鏡やクリーンベンチなどの破損はどうしようもない。
年度末でもあり、いろいろ処理が大変だろうなぁ……。
私のオフィスも、自宅の部屋も、かなり悲惨な状況になっているのは、これまで片付けを怠ってきたせいだ。
すでに数年前の地震でも本棚が動いていたが、今回は2つのうちの1つが崩壊。
さらに横幅2メートル以上もあるサイドボード全体も前に動いていて、また、残念なことに、倒れたワインセラーの扉のガラスが割れて中からワインが飛び出して割れてしまったものもある……。
まぁ、カタチあるものはいずれ、ということでもあるのだが、何より「そろそろ綺麗に片付けなさい」という天のお告げと聴くべきだろう。
でも、どこから手を付けてよいのやら……(溜息)。
とにかくまず、ラボとオフィスを復旧させること。
お見舞いメールやDMを下さった方々、有難うございました。
沿岸部の方々で被災された方々は、大変なことと拝察する。
今後さらに心配なのは原発の被害かもしれない……。
無理はせずに、でも、助け合って、できることから何かすること>じぶん。
【関連リンク】
仙台通信:地震そしてエクササイズ
仙台通信:梅雨の合間のホームパーティー
仙台通信:本棚の入れ替え