祖母の姿見とガジュマルの鉢
2011年 03月 13日
もちろん、津波に見舞われた沿岸部のことを思えば、まったくもって大したことはない。
とはいえ、地震の翌日は電気が通っていなかったので、本日改めて灯りの付いた状態で見ると途方に暮れるくらい悲惨ではある。
動かなければ何も始まらないので、とにかく玄関とトイレから片付け初めた。
玄関には亡くなった祖母が生前に作った鎌倉彫の姿見があって、数年前の地震の折に木を接いだ角の部分にヒビが入っていた。
今回、さらに大きな地震により倒れてガラスの部分がはずれかけてはいたのだが、崩壊はしていなかった!
なんとか現状復帰させることができたのは不幸中の幸い。
他にも、トイレの飾り棚の上の物では、意外なことに、小渕沢のガラス作家の知人に頂いた兎の小さな置物が、耳も折れずに無事だった。
ワイングラスを置いているガラスの扉の飾り棚も、位置は数十センチずれて、中のグラスで倒れて割れたものもあったが、転倒しなかった。
ポプリや香りの良いドライフラワーを入れていた大きな陶器の鉢は、本棚の上から床に無傷で着地していた。
大学のオフィスでも、転倒防止のために連結させたキャビネットが全体で20センチ動いたり、それより小さなキャビネットが倒れたりもしたのだが、入り口近くのサイドキャビネットの上にあったガジュマルの鉢が倒れてはいたものの、大好きな赤い鉢も割れずに生き延びた!
このガジュマルは、一度、自宅で枯れさせかけたのを研究室に連れてきて復活させたもの。
幸運のアイテムはいろいろある。
3時間ほど片付けして疲れたので、玄関に置いていたブーツを3足磨いた。
クリームを付けて丁寧に磨いて、綺麗な光沢が出るのを見るのは心が安まる。
こんなときでも、こんなときだからこそ、気持ちがガサガサにならないようにしないとね。