エレベーター

連休明けで今週は今日の火曜日が掃除の日。
3日間休日モードで生活していたために、朝9時に出てくるのが非常に辛かったが、慶應大学のF先生との共同研究の論文が受理されたとの連絡があって、一気に爽やかな気分。
午後かと勘違いしていた来客が午前中に訪問され、神経堤細胞に関する共同研究の話を進めたところ。
また別の折に触れることもあると思うが、どうなるのか非常に楽しみ。

さて、書類上仙台に赴任したのが1998年の11月で、研究室が立ち上がったのが翌年4月なので、丸6年経ったことになる。
ラボがなかった頃は、教授会出席のために来仙し、知り合いの研究室でお茶を飲んでお喋りして時間をつぶしていた(保険のオバチャンみたいなもの)。
最初の研究室は1号館という建物にオフィスを置き、0号館(通称ではなく、正式名称です!)という新しく立てた2階建てのプレハブの1階のスペースに実験室があった。
オフィスと実験室が違う建物というのは、雨や雪の日にはなかなか辛い。
生協の真ん前ということだけが昼食時などのメリットだったろうか。
現在0号館は改修され、創生応用医学研究センターの動物棟になっている。

さて、当時はオフィスのある1号館の8階もしくは7階から実験室に行こうとすると、まずエレベーターに乗ることになる(歩いてもよいのだが)。
1号館には元々3機のエレベーターがあったようだが、私が来たときにはすでに1台は稼働しておらず、2台になっていた。
この2台のエレベータがどちらもスピードは遅く、たいていの場合どちらも同時に上に行ったり下に行ったりし、いつもエレベーターホールで待っていた。

2年と少し前に5号館という新しい建物ができ、ようやくオフィスと実験室が1フロアにまとまった。
これは非常に大きな意味があったと思う。
少なくとも私が実験室を覗く時間は倍増した。
(学生さんが小言を言われる頻度も倍増したことになるが)

5号館には2機のエレベータがあるが、これは最新のコンピュータ制御になっており、どこかのフロアで昇降ボタンが押されると、一番合理的な方の機のみが動く仕組みになっている。
また、別のフロアでボタンが押されると、すでに動いていた方のエレベータは止まることなく、もう1機の方がそちらに対応する。
さらに、エレベータの中で行き先階を間違ってボタンを押してしまった場合に、なんと「キャンセル」することができるのだ!
つまり、エレベータ2機が無駄な動きをしないので、同時に上に行ったり下に行ったりということもないし、人がいないフロアで意味無く止まったりすることもない。
素晴らしいシステム!!!

・・・と思っていたら、一つ問題(かもしれないこと)を発見した。
同じ建物の中の人たちとほとんど顔を合わさなくなったのだ。
1号館時代は(今もそうだと思うが)、エレベータホールにたまった人たちの間で「相変わらず来ませんねえ・・・」という会話が幾度と無く交わされ、「そういえば先生、あの件ですが・・・」と、ちょっとした打ち合わせなどができたのだが、5号館ではほとんどそういうことがない。
便利になることで人と人の触れ合いが減って疎外感が増すということか。

無駄なことにも意味がある。
スローライフもまたよし。
by osumi1128 | 2005-07-19 12:22

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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