明日で3ヶ月……:2011年日本国際賞後日談

昨年、第27回日本国際賞(Japan Prize)の「生命科学・医学」分野の審査に関わらせて頂いた。
ノーベル賞に比して知名度が低い(かもしれない)この賞は公益財団法人の国際科学技術財団というところから授与される。
科学技術の分野における世界的に権威のある「日本国際賞」"Japan Prize"。
日本政府の国際社会への恩返しの意味で、日本にノーベル賞並みの世界的な賞を作ってはどうか、との構想に、松下幸之助氏が”畢生(ひっせい)の志”のもとに寄付をもって応え、実現したものです。
1982年設立された公益財団法人 国際科学技術財団は日本国際賞による顕彰事業のほかに、若手科学者の育成のための研究助成事業や、一般の方々を対象とした”やさしい科学技術セミナー”の開催など科学技術のさらなる発展に貢献するための活動をしています。(財団HPより引用)

第27回の「生命科学・医学」分野の受賞者は岸本忠三博士と平野俊夫博士。
「インターロイキン6の発見から疾患治療への応用への貢献」というのが受賞理由だ。





毎年、4月下旬に天皇皇后両陛下をお迎えして授賞式と祝宴が行われるのだが、今年は3月11日に東日本大震災が起きてしまったために、一切の関連行事が中止となった。
結局、受賞者への賞状・賞牌授与を来年に持ち越すという訳にもいかない、ということで、財団会長、理事長が大阪へ出向いて、御祝いの会が催されたとのこと。

もう一つの分野である「情報・通信」関係では「UNIXオペレーティングシステムの開発への貢献」という理由によりデニス・リッチー博士とケン・トンプソン博士に授与された。
こちらはそれぞれ、ベル研究所とグーグル本社においての授賞式となった。

吉川理事長はスピーチの中で、東北地方の地震・津波災害へのアメリカからの官民による迅速かつ多様な支援に対して、心からの御礼を述べられました。特に、グーグル本社では消息や安否を確認するのに大活躍をした"パーソンファインダー"のサイトをいち早く開発し可動させたグーグルの若手社員の方々とお会いする機会があり、日本人を代表しての感謝の気持ちを伝えておられました。
(財団関係者からのご連絡より引用)


先日、神戸の国際会議の後に、神戸大学医学部の先生のところに立ち寄ったのだが、その先生もご家族・ご親戚が東北地方におられて、GoogleのPerson Finderが役立ったと仰っていたことを思い出した。

明日でちょうど震災から3ヶ月となる。
by osumi1128 | 2011-06-10 18:53 | 311震災

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