平泉の文化遺産が世界遺産登録へ!
2011年 06月 28日
岩手県平泉町の文化遺産がUNESCOの世界遺産に登録されることが決まった。
NHKニュース:「平泉 中尊寺など世界遺産決定」
平泉の文化遺産は仏教の浄土を表すもので、浄土思想が日本固有の自然崇拝と組み合わさりながら独特の設計の考えや庭園のデザインを発展させた。
3年ぶりのリベンジである。
平泉といえば「五月雨の 降のこしてや 光堂(松尾芭蕉)」の中尊寺金色堂が有名だが、中尊寺はお寺全体がいわば昔のテーマパークだったのだろうと想像する。
もちろん、宗教心溢れる方もおられただろうけど、点在するお堂を見て回るのは楽しい。
金色堂は一回り大きな建物の中に入っているのだけど、確か小学校の頃に訪れたときには、移転中だったと思う。
当時、親戚が平泉に住んでいたのだが、よもやそのウン十年後に、目と鼻の先(新幹線で30分程度)の仙台に引っ越してこようとは思っていなかった。
夏に薪能があるという話を聞いて、一度行ってみたいと思っているのだが、これできっと激混みになってしまうに違いない……(溜息)。
それとも、今年ならまだ人々は押し寄せてこないだろうか?
個人的には毛越寺(もうつうじ)の庭園の方が好きかもしれない。
大きな池があって、浄土を表したとされる平安時代の典型のお庭。
季節ごとのお花も美しい。
この地は源義経が自害したところでもある。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」(松尾芭蕉)
今日の河北新報朝刊によれば、平泉は「仏教伝播の東の終着点」という。
12世紀に栄えた奥州藤原氏の理想とした世界の一端が垣間見られる。
震災復興の理念として「人と人の共生、人と自然の共生」という平泉の思想が活かされることを願う。