IBROの歴史とJapan Special Event
2011年 07月 18日
大会3日目昼に行われたセッションで、伊藤正男先生がその歴史を話されたが、当初からの目的として以下が掲げられている。
The objectives of IBRO are:
-To deveop, suport, co-ordinate and promote scientific research in all fields concerning the brain
-To promote international collaboration and interchange of scientific information on brain research throughout the world
-To provide for and to assist in education and the dissemination of information relating to brain research by all available means
この3つ目の教育やアウトリーチ活動が挙げられていたことは素晴らしいと感じる。
現在、IBROの活動は6つの地域に別れていて、日本はAsia-Pacificに属するのだが、アジア・オセアニアだけでなく中東までカバーする多様性に富んだグループとなっている。
日本の活動の現状は理研BSIの岡本仁さんが発表されたが、Advanced School, IBRO School, Associate Schoolという異なるレベルでの講義や実習の提供を各国で展開している。
4日目のお昼のセッションにはMeet the Japanese Neuroscientistsというタイトルのセッションが組まれ、岡本さんと一緒にオーガナイズし、自分は"surviver"の立場から仙台・東北大の現状について発表した。
何人聴衆が集まるかなぁと若干心配もしたが、結局はノーベル賞受賞者のトーステン・ウィーゼル先生含め50名くらい集まって下さった。
生理研のパキスタン人大学院生の発表は力強く、イスラム系ボランティアの方々が被災地支援に行かれたことも話されていたし、理研BSIでチームリーダーをされている中国系のKang先生も率直な感想を述べておられたのは、集まった外国人の方々には、日本の現状を知るのに訳だったことだろう。
質問コーナーでは「自分は日本に留学することを考えている学生ですが、結局のところ原発は今後どうなるのですか?」という質問もあった。
やはり主催して良かったと思えるセッションだった。
夜は元お金持ちの豪邸のようなところでのSocial Dinner。
イタリアにいかに富が集積していた時代があったのかを、まざまざと知ることができた出張。
後で画像をアップします。