JL002便に乗ります

昨日は4コマ、本日は2コマ(各90分)の集中講義でした。
はっきり言って、体力、いります。
立って講義するので、大学時代に硬式庭球部で鍛えた脚力?が発揮されています。
あと、気力もいります。
聴いている方々にエネルギー奪われていくので、こっちのエネルギーが充実していないと持ちません。
それでも、学び直しのために仙台まで5日の出張だったり、休暇だったりで来て下さっている方々は熱心に質問もして下さるので、こちらも励みになります。

東北大学REDEEM- 医療工学技術者創成のための再教育システム

講義終わってラボに戻って、片付けなければならない仕事に取り組み、なんだか皆さんがお盆休み前に必死になって仕事している様子が手に取るようにわかりました。
後から後から、降ってわいてくる……。





さて、本日も仙台は真夏日でしたが、最高気温20℃切っているかもしれない、というサンフランシスコにこれから出かけます。
UCSFでセミナーもし、John Rubensteinやその他の方々と研究打合せしますが、出張ではなく休暇で行きます。
現在のうちの大学のシステムでは(多くの国立大学法人も同様と思いますが)、出張の後に休暇を付随されることが困難です。
これって、まったくグローバルスタンダードではない、のですが、いまだに変わりません。
要するにお子ちゃま扱いというか、信用されていないというか……。
あるいは、「出張にかこつけて海外で休暇なんて、ズルい」という、人の足を引っ張る感情でしょうか?
(ちょっとレベルは異なるけど、「管さん、すぐに辞めると思ったのに、まだやっていてズルい」なども、根っこのところでは同じなのかなぁ……。)

我々が出張するときのことは、まぁ、面倒なので自腹で休暇で行きます、で済むのですが、これが海外からの招聘者に関してとなると、グローバルスタンダードでないのが困ります。
例えば、の話ですが、東北大学でセミナーをして頂き、脳科学GCOEが共催するシンポジウムで講演をして頂くのに、海外の研究者を招聘するとします。
でもって、その方が、「Noriko、直後にDCで財団のミーティングがセッティングされたので、横浜の学会の後はサンフランシスコではなくて、DCに飛びたいんだけど? DC-SFOは財団から出してもらうから、帰路の変更、なんとかならない?」などと言ってくることは多々あります。
皆さん、優秀な研究者で引っ張りだこだったりするのですから。

で、この場合の旅程は、例えば、SFO-NRT-Tokyo-Sendai-Yokohama-Tokyo-NRT-DCとなる訳ですが、この復路のNRT-DCは「本来の目的での旅程とは見なせないので、支出できません」などと言われたりするのです。
はぁ? 日本で講演してほしい、と招聘している方が本国に帰国する飛行機代は出せない、って、それ、なんですか?
おかしくありませんか?
行きだけ飛行機出しておいて、帰りは勝手に帰ってね、なんですか?
失礼じゃありませんか?
あくまで私の知る範囲で、ですが、どんな国でも、本国と用務地の間の往復の飛行機代は、用務のある側が用意するのが常識です。
例えば、上記の方に「帰りは自分で(あるいはDCの用務の方で)出して下さいね」なんて言ったら、「じゃぁ、ごめんね、日本には行かないことにします」と言われても仕方なくなるではありませんか!

このようなことは、例えば総合科学技術会議の下に置かれた専門委員会で、研究費の使い方を良くするための会議などに呼ばれた際に、「日本の常識が世界の非常識だったりしますから、改善を希望します」と発言したこともありますが、多くのエスタブリッシュされたエライ先生方には、そのあたりの現場のことは、シモジモがやっているので、実感としてご存じなかったりされます。
また、本庁的には「そんな指導はしていない」つもりで、でも実際の現場での対応が個別に違ったり、ということが多々あります。

本当に、日本の大学がグローバル化を目指すのであれば、すぐにできるところから改善した方が良いですよね?
by osumi1128 | 2011-08-09 21:41 | 雑感

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