大会終了:お疲れ様でした!

3日半になった日本神経科学大会が、Karel Sbovodaさんのプレナリー・レクチャーを最後のセッションとして無事に終了しました。
最終的に、参加者は3500名を超えたようです。
遠い方も近めの方も、ご参加有難うございました。
3月11日の震災により、開催を心配されましたが、そのためもあって皆さんが(もしかしたら多少の無理をしてでも)参加して頂いたことにより、盛会となりましたことを感謝致します。
でも、本当は、昨日の懇親会スピーチでも述べましたが、神経科学を志す方の数が増えていることが単純に反映されているだけかもしれない……とも思っています。
それはそれで嬉しいことですね。
私自身、研究人生の最初は「顔の発生」だったので、そういう異分野からの参入がこれからも多くなることを期待しています。

この学会主催にあたってもっとも大事にしたいと思ったことは「参加者にとって楽しい学会にしよう!」でした。
とくに、海外からの参加者の方、この業界に参入して日の浅い若い方、今のところ数からいってマイノリティーの女性にはできるだけ気を配ったつもりです。
フードコーナーの「ずんだアイス」は見込み違いで早々に売り切れたのは残念でしたが、タリーズさんもスープストックさんも、ポスター・展示会場の雰囲気を和やかにして下さるのにも貢献して頂いたと思います。
若手キャリアパスのセッションも、脳科学若手の会主催のものと、応用脳科学コンソーシアム主催の産学連携系のものとがありましたし、外国人向け震災関係セッション、患者団体連携セッション、未来の脳科学者発掘?の高校生向け「学会に行こう!」ツアーなど、新しい企画をいくつか試みました。
すべてが十分ではなかったかもしれませんが、これからへの布石となればと思っています。

最後に、本大会を無事に終えることができたのは、なんといっても学会事務局の方々と、日本コンベンションセンター、とくにその東北支社の皆さんのお陰です。
本当に有難うございました。

明日は市民向けイベント第二弾があります。
こちらは自分も楽しみたいと思います。
by osumi1128 | 2011-09-17 19:38 | サイエンス

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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