科学・技術フェスタ in 京都 2011

仙台は昨日、市内でも初雪が降り、本格的な冬を迎えたところ。
最近、土日にもイベントが多く本日は京都国際会館にて「科学・技術フェスタ in 京都 2011」が開かれ、パネル討論のコーディネータとして参加した。

仙台から京都に行くのは、新幹線乗り継ぎか飛行機か悩みの種。
大阪なら間違い無く飛行機だし、名古屋も直行便があるからやはり飛行機。
でも、京都と神戸が微妙なところ。
伊丹空港からのアクセスは、なんのかんのと1時間以上かかるのだ。
でも、閉所恐怖症気味としては、最低でも1時間半+2時間半=4時間、新幹線の車両に閉じ込められるのはできれば避けたい……。



科学・技術フェスタ in 京都 2011_d0028322_18361640.jpgさて、7:50発の便が20分遅れになったが、なんとか午前中の開会式の益川敏英先生のご講演に間に合い、その次に宇宙飛行士の野口聡一さんのご講演を楽しむことができた。
宇宙から地球を眺めると、皆さん口を揃えて仰ることだが「丸く青く美しい地球」の姿に感動する。
さらにズームインして見ると、ヒマラヤや、サハラ砂漠のような自然が作るパターンだけでなく、シカゴ空港、アンコールワット遺跡などの人工物のデザインも含め、いろいろな模様の面白さに気付く。
(ちなみに、高度のレベルは異なるが、「Earth from Above」という写真本も同様の面白さを楽しむことができます。)
……が残念ながら、上記のように閉所恐怖症の私は、どんなに頑張っても宇宙船向きではないので、この風景を生で見るのは無理。
誰かに画像や動画を撮って頂いて、それをPC上で再現して楽しむので十分幸せです。
野口さんの話では、今の宇宙探索・開発プロジェクトでは「多国籍チーム」で臨むのが一般的なので、体力、精神力の他に協調性も必要ということでした。

その後、「はやぶさギネス世界記録認定記念式」となり、「はやぶさ」プロジェクトの総責任者を務めた川口淳一郎先生にギネスブックのその頁をもとに作成された楯が贈られた。

私の出番は午後のパネル討論「科学者と高校生等との交流プログラム:憧れること、学ぶこと」のコーディネータ役。
益川先生、川口先生の他に、以下の方々が登壇し、それぞれ2つずつくらい質問してもらった。
宮城県仙台第三高等学校1年 宇佐見茜さん
鹿児島県立錦江湾高等学校3年 前畑大樹君
千葉県立千葉高等学校2年 田中里桜さん
立命大生命科学部生物工学科1年 木村麻里さん


お話を伺っていて、益川先生、川口先生のお二人に共通するのは「新しい創造を生むには、天の邪鬼でいこう!」というような、反骨精神。
いわゆる「受験勉強」のような、あらかじめ分かっている問題を、「いかに早く、間違い無く解くか」という「こなし方」とは違って、「時間がかかってもいい、間違ってもいい、オリジナルなことを考える」には、「他人と違う」ことをポジティブにとらえる空気が必要だろう。
その意味で、今の大学入試は大いに問題、ありますね……。
(この話題はまた別の折に……)

川口先生には、PowerPointもご準備頂いていて、もっとお話を伺う時間が取れればよかったのだが、午前中に登壇されている益川先生とのバランスもあったので申し訳なかった。
とくに、日本人の「二番手」に甘んじる精神構造が創造性を損なっている、あたりのお話は、以前、小宮山前東大総長の仰っていた「日本はもう<坂の上の雲>の時代ではない」という捉え方とも同じで、一緒に議論したかったなぁ……。
(今回は、かなり押さえてコーディネータに徹しました)
同時進行でチャーリー西村氏らのサイエンスショーも行われていたにも関わらず、ご参加頂いた皆様、有難うございました。


その後のプログラムでは、日本学術会議若手アカデミー委員会によるパネルディスカッション「若手研究者たちと考える、君たちの、そして日本の未来 〜大学で何を学び、何をかなえたい?〜」の様子を見にいった(父兄参観みたい?)。
20名程度のグループに分かれて、情報化社会、グローバル化、生命科学、先端医療のテーマで、思っていることをポストイットに書き出して、ホワイトボードにぺたぺた貼って、グループ分けをして、さらに議論を深める……というやり方で進行していき、かなり盛り上がっていた。
(後で画像をアップします)

【追記】(2019.2.11)
なんと、上記の高校生参加者の田中里桜さんは、4年前に東北大学の歯学部に進学。「先生にお会いしたことも、東北大学への進学を決めた理由の一つでした」とのこと。こういうエピソードは嬉しいですね。

でもって、このブログ記事を再検索する際、田中さんは、HONZを主宰されている成毛 真さんと対談していることも発見! まだ私はお目にかかったことないのに・・・(笑)

by osumi1128 | 2011-12-17 19:05 | 科学 コミュニケーション

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