フェルメールagain
2012年 01月 01日
2012年が素敵な年になることを願っています。
2011年は忙しい年でしたが、まとまってフェルメールの作品を見た年でもありました。
フェルメールは寡作なので「全点踏破」の願望を抱く人は多いのですが、36点と言われるうちの3分の1、12点がなんとアメリカの美術館に収められていることを改めて認識しました。
それは、11月の北米神経科学学会がワシントンDCで開催されたのでワシントン・ナショナル・ギャラリー(4点)に行き、年末のニューヨーク出張の折にメトロポリタン美術館(5点)とフリック・コレクション(3点)を訪れる機会に恵まれたからです。
アメリカの経済成長が著しかった20世紀初頭に、大金持ちがこぞってフェルメールやら印象派やらを集めまくったことがよくわかります。
実際にはナショナル・ギャラリー収蔵4点のうち1点(「手紙を書く女」)がちょうど日本に来ていて、仙台で見ました。
メトロポリタンでは「眠る女」が貸出中のようでしたので、仙台のフェルメール展での3作品を合わせて、昨年見ることができたのは合計13作品ということになりますね。
来年は「真珠の首飾りの少女」が初来日し、またかの有名な「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」もやってきます。
「真珠の首飾りの少女」はベルリンで見ましたが、とても素敵なので是非また見に行きたいですね!
窓辺に向かって首飾りを手にする女性が希望に満ちて幸せそうなのが和みます。
画集を見るのも好きですが、生の作品を見ると、絵の具の立体感や筆使いがよくわかりますし、凝った額装と一緒に鑑賞するのはまた違った趣があると思います。
「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年」
会期:2012年6月13日(水)~9月17日(月・祝日)
会場:国立西洋美術館
「マウリッツハイス美術館展」オランダ・フランドル絵画の至宝
会期: 2012年6月30日(土)~9月17日(月・祝)
会場 : 東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
おっとその前に、こちらもやっています。
「フェルメールからのラブレター展」
会期:2011年12月23日(金・祝)〜2012年3月14日(水)
会場:Bunkamura
【関連リンク】
フェルメールFacebookページ
ブログ弐代目・青い日記帳:フェルメール「真珠の首飾りの少女」初来日決定。
拙ブログ:フェルメールからのラブレター展@宮城県立美術館

「窓辺で水差しを持つ女」(メトロポリタン美術館収蔵。フラッシュ無しなら撮影可です)
こちらも典型的な「フェルメールの部屋」らしく、左手の窓から明るい光が差し込んでいる。
今年が良い年でありますように、と願いつつ……。














