蝉の声

七夕が過ぎて仙台では少し涼しくなったが、ちょうど梅雨明けくらいから良く聞かれるようになった蝉の声はまだ続いている。

仙台の蝉の種類はミンミンゼミとアブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ(カナカナ)が中心で、クマゼミやツクツクボウシの声は聞こえない。
アブラゼミ(ジージーと鳴くヤツ)とミンミンゼミ(ミーンミンミンミンミーと鳴く)などはほぼ日本全国に生息するが、クマゼミ(シャーシャーシャー)の生息北限はギリギリ南関東。
ツクツクボウシは全国区らしいのだが、何故か仙台市街ではあまり聞こえてこない。

http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/semi/semi.html

夏休みといえば蝉の大合唱という地域で育った身にはちょっと物足りない。
一番ショックだったのは夏の盛りからヒグラシの「カーナカナカナ・・・」という声が聞こえることで、「オイ、ちょっと待て、もう夏は終わりなのか!?」という気がしてしまう。

それにしても、多くの日本人にとっては、蝉の発する音が「声」として聞こえるのは、脳の使い方として興味深い。
どこかで読んだのだが、ヨーロッパや北米には蝉が生息していないので、日本の映画の中で夏の効果音として蝉の声を入れている場合に、海外に輸出するバージョンではその蝉の音をカットするらしい。
つまり、「よく分からない変な雑音」が入っているように思われるというのだ。
「変な雑音」を聞き分ける私たちには特殊な能力を身につけている訳だが、これはどの程度後天的なものなのか、是非知りたいと思う。

なお「虫の音を聞く」のは日本では美しい竹細工などに入れて、その姿も鑑賞するのが伝統だが、中国にもその習慣はあって、こちらでは小さな入れ物にコオロギなどを入れて持ち歩いて楽しんだらしい。
非常に凝った細工の入れ物が骨董として出回っている。
by osumi1128 | 2005-08-11 21:07

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