自宅に戻ると・・・
2005年 08月 16日
だが玄関のドアを開けると、倒れているものがある。
亡くなった祖母が彫った鎌倉彫の姿見が、バタンと倒れて鏡が外れてしまったようだ。
幸いなことにガラスは割れておらずほっとしたが、もともと接いであった木の部分の四隅は分離しかかっている。
「鏡が割れると不吉」と言われて育ったので、割れていなくて、とにかく安心。
キッチンに入って真っ先に気が付いたのは、ワイン保管庫の扉が全開で、中身のワインが数本床に転がっている。
これまた、ワインの瓶は割れておらずほっとする。
一部は上の方の段から落ちたのだが、幸い生ゴミ用ステンレスゴミ箱に一度当たって衝撃を吸収されたらしく、ゴミ箱には傷が付いたがワインは無事。
約8時間、温度が20度以上に上がってしまったのは悲しいが、このくらいは仕方ないだろう。
リビングでは、木の本棚から落ちた本がだいぶあった。
とくに、二重に本を並べている手前の列が全滅。
(スペースが足りないというべきか、本をなかなか捨てられないのでこうなる)
しかも、かなり重たいはずの本棚自体が動いている!
だが、本棚の上に置いてあった蝶の標本(神戸の昆虫館にて購入)は無事。
ああ、これも運の強いヤツだ。
そして、一番気がかりだったのが、サイドボードの上に飾っていた須恵器の壺だったが、こちらは横に倒れていたが、首の部分も含めてどこも欠けていなかった。
この壺は2年前の地震も乗り越えた強運の持ち主だ。
そもそも、「千年以上持ちこたえたものですから、少々のことでは大丈夫ですよ」と骨董屋には言われていたのだが、どうも本当らしい。
(まあ、いかにも骨董屋の言いそうな台詞ではあるのだが・・・)
・・・という訳で、総じて地震の被害はさほどではないと総括。
いろいろご心配して下さった方々、ありがとうございました。