鼻涙管
2012年 03月 31日

私の場合はスギだけなのだと思うのですが、桜の花が咲くまでが辛い時期。
花粉症歴は30年くらいになるが、昔よりも楽になりました。
今はひたすらマスクで防御と、外から室内に入ったときに目薬を差して目の表面に付いた花粉を流すこと、あとはスプレー式点鼻薬で対応しています。
薬は極力、飲まない主義。
でもって、目薬を指すたびに、目の奥から鼻にかけて、ツーンとしますよね?
学部の解剖で「鼻涙管(びるいかん)」という管がある、ということを習って、そうか、だから大泣きすると鼻もぐずぐずになるのね、と納得したのですが、さらに大学院で顔面形成をテーマにしていたので、鼻涙管がどのようにして形成されるのかを知ったときに、地味に感動したことを、目薬ツーンのたびに思い出します。
(画像は若葉眼科医院HPより拝借)
「目鼻立ち」というように、顔は目鼻と口ができて成立します。
それまでは「のっぺらぼう」なのですが、ヒトであれば受精後1ヶ月くらい(産科の数え方であれば妊娠3ヶ月目)から将来の鼻の穴になる周りに内側鼻隆起と外側鼻隆起という隆起が盛り上がり、さらに上顎隆起も盛り上がります。
その外側鼻隆起と上顎隆起に挟まれた溝の部分(鼻涙溝)が埋め込まれて鼻涙管になるのです。

(図の元の出典が不明ですが、こちらのサイトから拝借しました。
http://shutoku.fc2web.com/special_subjects/4th_grade/S22/summary.html)