やっぱりセザンヌは静物が好き

もし場所だけで職場を選ぶとしたら、一番就職したいところは政策研究大学院だ。
国立新美術館の真ん前というロケーション。
お昼休みを美術館で過ごせたら、贅沢極まりないことこの上なし。

さて、本日夕方の用務はやはり国立新美術館の隣だったので、会議が終わって速攻でセザンヌ展エルミタージュ展を見てきた。
やっぱりセザンヌは静物が好き_d0028322_2115344.jpg




今日は金曜日で夜8時まで開館している日だったので、焦る必要は無かったのだけど、基本的に人混みは好きではないので、「もし頂けるとしたら(笑)自分の一番欲しい作品はどれか?」を探しながら歩く。
セザンヌはもともと作品数が多くて、今回、いろいろなところ(世界8カ国、40美術館)から、いろいろな時代のものを(約90点も!)集められていたのだけど、やっぱりセザンヌは静物が好き。
おそらく、小学校低学年の頃、当時は児童保育など無かったので、放課後に通っていた絵画教室の影響なのだろう。
セザンヌの静物は(静物だけではないのだけど)日本の西洋絵画に大きな影響を与えたから、私が習っていた絵の先生の画風も、自然とそんなタッチだったのではないかと振り返る。

今回の展示では#74「壺、カップとりんごのある静物」と#73「開いた引き出しのある静物」がお気に入り。
#83の「りんごとオレンジ」も素敵だけど、こちらは結構大きなサイズなので、頂いてもうちの部屋には合わないし……(笑)。
それから、当時のアトリエを再現しているコーナーがあって、とても興味深かった。

唯一残念だなぁと思ったのは、セザンヌの「緑」が重要ということで、そういう絵を集めたコーナーがあったのだけど、展示されている壁がグリーンに塗られていたこと。
これだと、打ち消し合ってしまうと思いますね。

やっぱりセザンヌは静物が好き_d0028322_21394331.jpgエルミタージュの方も作品数は多かったのだけど、「いろんな作家のものを集めましたっ(キリッ」というのは性に合わなかったです。
きっと本場というか、エルミタージュ美術館そのものの中で見たら違う印象だと思うのだけどね。

ショップで思わず買ってしまったのがモレスキンの「アートジャーナル」という特製ノート。
オンラインショップでも出ていないものだと知って、なお満足ww
夕食は迷わず3階のポール・ボキューズに行きました。
by osumi1128 | 2012-05-11 21:42 | アート

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