祝:大隅良典先生京都賞授賞
2012年 07月 01日
花粉も飛んでいないので、街歩きには最適。
さて、1週間ほど前の発表だったかと思いますが、今年の京都賞の受賞者発表がありました。

他の受賞者はこちら。
受賞対象となった「オートファジー」のご研究は、ごく簡単に言えば「細胞が自分の体の一部を自分で食べちゃう」ことです。
生き物は環境に対応するべく仕組まれているので、栄養飢餓などによって、自分の一部(例えばミトコンドリアなど)を食べて(食作用と言います)、タンパク質分解するのです。
なぜ、そんなことをするかというと、分解した部品を元にして、新たに必要なものを再構築するのに使いたいからなのです。
大隅良典先生は、同じ姓で、なおかつ漢字なら75%マッチ(ww)なので、よく「親子ですか?」など訊かれますが、そうではありません。
「もしかして、奥様でしょうか……?」と言われたこともありますが、奥様は「万理子様」という方で、確かにご一緒に研究されていらっしゃいます。
うちの母も生物学者で、しかも、良典先生と同様に酵母菌を研究対象としていたので、同様のコメントは(より多く?)あったようです。
良典先生は英語では「Ohsumi」を使われていて、うちの母子は「Osumi」なのですが、父はなぜかHを入れていますね……(訳わからん)。
ところで、「おおすみ」と入力すると「大隈(おおくま)」に変換されることがあり、これは何代目かのATOKさんのバージョンアップのときに第一選択となってしまったことが原因のようです。
小さいときから「渡邊」さんなどは慣れているかもしれませんが、これまでほとんど書き間違えられたことが無かった全国の「大隅」たちは、これにはびっくり仰天でした。
挙げ句の果てには「おおくまさん!」と呼びかけられたりすることもあり……。
まぁ、「隅(すみ)」というのは「角=corner」の意味であり、「隈取(くまどり)」などの言葉からわかるように、「隈(くま)」も同じように「角」を表しているのだから、仕方ないのだと思いますが。
余計な話が長くなりましたが、ともあれ、良典先生、これからもますますのご活躍を!
【関連リンク】
国際誌J Cell Biolのインタビュー記事(英語)(本年4/12付け):とても良い記事なので、研究者を目指す若い方は是非読んで下さい!
大隅良典先生の研究室HP
拙ブログ:発生・細胞合同年会に行ってきた
拙ブログ:第26回京都賞授賞式など