非バリアフリー
2005年 08月 26日
昨日も弱い地震がまたあったり、なんだか踏んだり蹴ったりの8月。
明日は朝から東京に向かわなければならないのだが、ちょうどピークを過ぎるか微妙なところ。
夜に帰ってくるまでには過ぎているだろう。
うちのマンションの玄関からロビーは、非常に段差が多い。
バブル末期に建てられたもので、造りはしっかりしているのだが、まだバリアフリーというコンセプトが浸透する前だったと思われる。
4年ほど前、12月のちょうど忘年会の後(八百粂ではありません)、二次会、三次会とあって、アルコール摂取過多状態で帰宅した。
朝起きてみると、何か右手の親指付け根辺りが腫れていて猛烈に痛む。
幸か不幸かまったく記憶にないのだが、きっとロビーの段差で転けたに違いないと思った。
・・・ふと気が付くと、前日に持って行ったはずのハンドバッグがない!
転けたばかりでなく、ハンドバッグも無くすとは!!!
記憶を辿ると、確か、タクシーで帰宅し、料金は支払い(そりゃそうだ)、鍵とお財布と書類鞄を持って降りたのだと気が付いた。
その日から分子生物学会という学会に行く予定だったのだが、二日酔い+捻挫+忘れ物というトリプルパンチで、出鼻をくじかれた。
駄目もとでタクシーの共通遺失物センターに電話をしたところ、該当する黒いハンドバッグが届けられているという!
ラッキー!と思って、「すみません、これから出張なので、来週取りに伺います」と言ったところ「お届けしますよ。どちらですか?」という優しい言葉。
「え? はあ、では東北大の医学部なんですが・・・」
二日酔いは夕方までに回復し、ハンドバッグは翌週無事に手元に戻り、届けて下さったタクシー会社のエライさん(暇な立場を利用して、乗客サービスを行っているようだった)のに御礼のお菓子を渡し、一件落着のように思えたがさにあらず。
右手の捻挫はその後半年くらいずっと調子が悪く、カイロプラクティックの先生にもだいぶお世話になった。
この事件直後は「もうお酒なんて見るのもイヤ!」で、「絶対に深酒はするまい」と心に誓っていたのだが、捻挫が治るよりも先にこちらはうやむやになってしまった。
脳は都合の悪いことから順に忘れるようにできているらしい。