日米先端工学会議
2005年 08月 26日
やれやれ・・・
今日の用事は、まずはお茶の水駅で今東京にいる大学院生の学位論文原稿に赤字をたくさん入れたものを手渡し。
その後、東大分生研のO先生とG先生とご一緒に、根津の辺りでランチをしながら、来年6月にあるIUBMB(国際生化学分子生物学会?)のサテライトで開催する男女共同参画関連シンポの打合せ。
せっかくだから海外からもゲストスピーカーを呼びたいということなのだが、主催母体が「渋ちん」だという。
・・・何か画策せねば・・・
その後、市ヶ谷で日米先端工学会議(JAFoE)のリハーサル。
こちらは異分野交流のためのシンポジウムを毎年日米交互で行うもので、今年は11月にサンノゼで開催される。
4つのセッションのうちの1つ、「Detection and distruction of pathogens」というセッションをオーガナイズするのだが、その内容を生物系以外の聴衆に分かってもらうには努力が必要。
リハをした2名のスピーカーは、エンジニアの方達から
「こんなに分からないトークを初めて聞いた気がします」
「βシートって何ですか?」
「Immunoblottingって何?」
「シャペロンとは?」
・・・などなど、矢継ぎ早に質問攻め。
この手のトークは「市民講座」ともちょっと違うのが難しい。
その次のセッションは「半導体」で、お一人はsilicon quantum computerの話だった。
数年前に、似たようなJAFoS(日米先端科学会議)というものがあって、そのときの「数学」のセッションのテーマが「量子コンピュータ」だった。
そのとき話されたことは何を面白がればよいのかが分からなかったのだが、今日のスピーカーはさすがにそのテーマで大型予算を獲得している方らしく、分かり易いプレゼンテーションだった。
今度は生物系の参加者から「量子コンピュータを作って、何を計算させるのですか?」
「量子理論で考えられるような問題を解くには、量子コンピュータの方が適切と考えられるのです」
・・・どうもお話を伺うと、すぐ目の前に解きたい問題があるというよりは、今後そういう問題を解くためにはハードが必要だから作ってしまおう!というところに目標があるらしい。
本当は明日もリハーサルが続いて、人型ロボットや純水技術などのセッションがあるのだが、明日朝早くから仙台で学会なので、先に失礼してきた。残念。
次はいきなり本番、英語で聞かなければならない・・・
帰りの電車で「ああ言えばこう食う」(壇ふみX阿川佐和子)の文庫本を読んだ。
戻ってみると、もう雨の痕跡もなく、ちょっと蒸し暑い感じだった。