進化学会・番外編

やっぱり日本進化学会東北大会というのは全国大会であるというご指摘を受けた。
出来てまだ7回目というのは非常に意外な気がする。
「言語」のセッションでも「意識」の方でも「ここは進化学会なんだから、もう少しその方面の人たちに分かりやすい説明をして下さい」という意見が出されていたので、面々と「進化」を研究している人たちが大多数を占めておられ、学会を維持しているのだと思っていたが、7年前というのは(私にとっては)随分最近だ。
進化がらみの研究発表が為されるのは動物学会、植物学会、発生生物学会、分子生物学会、動物行動学会などだろうが、それが統合されたということなのでしょうか?
どなたかご存じの方、教えて下さいね。

さて、番外編というのは、土曜日言語のシンポジウムの後、私は郡山に行ってプレゼンテーションのセミナーを行い、その後、仙台にとんぼ返りして、打ち上げの内輪の懇親会(20名くらいの飲み会)に参加したのだが、そこに瀬名秀明さんが参加していた。
(たぶん、瀬名さんくらいの方なら実名可だと思う・・・)
瀬名さんは確か東北大学の薬学の大学院時代に、処女作「パラサイトイブ」(ホラー大賞受賞)を書かれたはず。
とってもラッキーなことに、新しいサイン本『デカルトの密室』を頂きました。
(ライフログ参照)
かなり分厚いので、今度のシドニー出張に持って行くつもり。
「<心を生みだす遺伝子>岩波の編集Hさんから送ってもらってたけど、まだ読んでません。ごめんなさい。近々読みます」と言って頂いた(お世辞だと思うけど)。

それにしても、予想より若い印象でした。
昔、小学校の頃「甲子園のお兄ちゃん達」だったのが、いつの間にか「甲子園の坊や達」になったように、「作家」というのはなんだか年上の人をイメージしてしまうのだが、どんどん新しい作家さんがデビューしていて(130回の芥川賞なんてまさにそう)、自分より年下の人が多くなっているという現実があるのだということを実感した。

番外編その2は、日曜日の「意識」のシンポジウムにちゃっかり茂木さんの本を持って行き、シンポジウム終了後にサインを頂いたこと。
(本にサインを頂くのは大好きだ。もしかすると家宝になるかもしれないし・・・)
意外なことに、会場の中でそのような行動に出たのは(いい年した)私だけ、という点で、仙台の若者達、何してる?と思った。
まあ、先日の安藤忠雄の講演会は新聞広告も出したらしいので整理券を配るくらいの集まりだったが、それに比べると日本進化学会は専門家しか相手にしていないのだろうし、今は大方の学部生にとっては夏休みでもある。
でもなあ、きっと東京だったら、もっとたくさんの人が茂木さんの顔見たさ、声気きたさに来ると思うのだけど。
by osumi1128 | 2005-08-30 16:49

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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