ビューカード申請で気づいたJR東日本の旧体制の部分
2012年 11月 04日

もちろん、JR東日本管轄の東北新幹線もそれぞれの車両が時間通りに運行していたはずですが、エリア情報が伝わって地震の9秒前に非常ブレーキがかかったということで、結果的に誰も負傷しなかったというのは、日本の技術の素晴らしさだと本当に思います。
……が、そういうハードの部分ではないところでは、ちょっと「イケてない」ことに気づきました。
ことの発端はというと……
いつも新幹線の改札口で携帯をIC読み取り端末にタッチして颯爽と出ていく方を見て、カッコイイなぁ……「そうだ、やっぱりモバイルSuicaにしよう!」と、ここ数年(苦笑)思いつつ果たせなかったのですが、オンラインで申し込めることを聞いて、それなら、とPCに向かったのです。
で、わかったのは、先に「ビュー・スイカ・カード」の申請をしなければならないことでした。
ここまではOK。
で、「ビュー・スイカ・カード」のweb申請のための入力を始めたのは良いのですが……
クレジット機能を付けたカードですから、職業や職位を入力するのは当然でしょう。
が、年収よりも先に聞かれたのは「勤続年数」。
ここで、うーん、東北大学の勤続年数は15年だけど、国家公務員という意味では、もっとずっと長いんだけどなぁ……ま、それでハネられることもないだろうから、いいかな、と思って、勤務地の住所や電話番号などを入力。
さらに進むと聞かれたのが「転職経験」(正確には覚えていませんが、そいういう内容のことです)。
え? あたしって、「転職」したんだっけ?
「出向」という選択肢はあったのですが、それも違うよなぁ……。
仕方なく、前任地の国立精神・神経センター(あ、間違えましたね、今は国立精神・神経医療研究センターだった!)を入力し、そこでも「勤続年数」を聞かれました。
ここは「2年」です。
……それ以上前の職業は聞かれませんでした。
じゃぁ、あたしは15年+2年しか社会人としての経験が無いってことになるのですかね?
年齢の割に働いてないことになるけど……???
つまり、この入力システムは「一度、就職したらずっと同じ会社、たまに「出向」することもあるけど、その場合には勤続年数としては最初の就職以来の年数を書くから問題無し」っていう勤務形態がほとんど、という想定で作られているのですね。
さらに「専業主婦」用には「配偶者の勤務先や年収等」を入力するところがありましたが(それは当然ですね)、「専業主夫」用は案の定ありませんでしたねww
これはたまたま「ビュー・スイカ・カード」の申請で気づいたことですが、たぶん他のいろいろなところでも同様なのだと想像します。
人材の「流動性を高めて、競争力を上げる」なんてことが一方で言われつつ、国全体としてはそういう対応になっていないという事実もありますね。
例えば、国立大学と民間企業との間には見かけの月収の差があり(いつか破綻かもしれない共済年金の掛金の分があるので)、「国立大学→民間企業」はまだマシですが、「民間企業→国立大学」に人材を抜擢するのには、相当いろいろな無理をしなければなりません。
制度はなるべくシンプルになった方が良いと思います。
年金にしろ、保険にしろ。
そして、今の働き方や人口構成に合わせたものに変えてほしいですね。