帰仙しました

午前9:35発という飛行機は私にとってはかなり朝早い部類だ。
5月のアテネでの轍を踏まぬように、今回はしっかり6:00にトラベルクロックもアラームをかけ、部屋のラジオ付きクロックの方も時間差で6:30に目覚ましをセットした・・・つもりだったが、実際はラジオ付きの方は鳴らなかった。
やはりこういうことがあるので、時計は普段持ち歩いている物の方が使い方がよく分かっていて信頼できる。
洗面と着替えの後に昨晩途中まで行っておいたパッキングを完了させ、7:00にいざチェックアウト。
空港までのタクシーは渋滞にも巻き込まれず、まあそれでも出国審査とセキュリティーチェックを終えると8:00をとっくに過ぎていた。
デューティーフリーで一通りのお土産を買う。
タクシーの運転手には「どのエアライン? シンガポール?」と聞かれる日本人らしくない私だが、こういうシチュエーションではきっちり日本人としての振る舞いをして、おきまりのエアポートチョコレートやら、細々したお土産を物色。

9時間以上も空の上、しかも真っ昼間、時差もなくただただ移動するこの時間が私にとってのオフだ。
今日だけは論文もいっさい頭の中から追い出して、普段できないことに徹する。
今回の旅のお供をしてくれたのは、先日サイン付きで頂いた瀬名さんの最新作『デカルトの密室』だ。
この話は長くなってしまうので次回に譲ることにして、本を読み終わったので、次はパーソナルTVで映画を観た。
1本目は「モンスター・イン・ロー」(英語はMonster-in-lawですね。Mother-in-lawをもじったもの)。
15年ぶりの映画というジェーン・フォンダと今をときめくラテン系美女のジェニファー・ロペスのハチャメチャコメディーだ。
言うまでもなく、ジェーン・フォンダがジェニファー・ロペスのフィアンセの母親という設定(フィアンセが誰だったか忘れました)。
まあ、最後は「いいお話」で終わるのだけど、いかにもアメリカ的な「ケーキに顔を突っ込ませる」とか、ビンタの応酬などなど、二人の大女優がココマデスルノ?というところで売ろうとしている。

2本目は「ゲス・フー」(最近はそのままカタカナのタイトルがやたら多いですね)。
こちらもやはりラブコメで、黒人の女の子のフィアンセが白人で、家族愛の強いお父さんはこれが気に入らなくて、なんとか仲を裂こうとするのだけど、最後はちょっとホロリときてハッピーエンドという、水戸黄門的予定調和。
飛行機の中にはちょうどよい(でも私は素直に制作者の意図に従って涙腺をゆるめることになるのがちょっとマズイ。今日は隣が空いていたので大丈夫でしたが)。

台風の影響らしく帰りの飛行機もかなり揺れたが、少々遅れて無事に成田に着いた。
この時間帯に日本着という経験はあまりない。
ちょうど夕暮れ時で、雲が薔薇色から橙色に染まり、薄墨色の空に溶け込んでいく様子が非常に美しい。
肌に感じる温度と湿度は間違いなく日本に帰ってきたことを感じさせるのだが、空港という場所柄、地平線まで見通せるため、風景は何故か異国の情景のよう。
まったく湿度が違う場所だが、ジョージア・オキーフの風景画にこんな色合いのものがあったのではないかという気がした。

それから予定よりも1本早い成田エクスプレスに乗れて、そのまま早い新幹線に乗り継げたので、1時間早く帰仙できた。
やれやれ、お疲れ様。
明日からまた普段の生活が始まる。
by osumi1128 | 2005-09-07 23:04

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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