Rita Levi-Montalcini先生のご冥福をお祈りします【追記】
2013年 01月 02日
仙台は穏やかなお元日となりました。12月後半に、論文投稿がいくつか重なったことなどもあって、なかなかブログを書く時間が取れませんでした。
最初の記事はちょっと悲しいお知らせです。
すでにメディア報道等でご存知の方も多いと思いますが、ノーベル生理学医学賞受賞者でもあったRita Levi-Montalcini先生が暮れも押し迫った30日にお亡くなりになりました。
御年103歳でした。
イタリア系ユダヤ人として第二次世界大戦の頃にナチによる迫害を受けながら、自宅でも実験を続けたことは、自伝の一つ『美しき未完成―ノーベル賞女性科学者の回想』に書かれています。
この本は絶版になってしまっているのですが、是非、どこかの出版社から復刻して頂きたいと思います。
もう1冊の『老後も進化する脳』は朝日新聞社から刊行されています。
神経細胞の突起を伸ばす働きのある神経成長因子(NGF)という分子の発見のドラマについては、拙著『脳の発生・発達ー神経発生学入門』でも取り上げました。
また、『美しき未完成―ノーベル賞女性科学者の回想』の書評はブログにも書きましたが(下記参照)、阪大の仲野徹先生の細胞工学に書かれたものが素晴らしいです。
今年の発生学の授業でも詳しく話そうと思います。
Levi-Montalcini先生は100歳を超えたあたりから、この先もずっと生きていらっしゃるのではないかと、勝手に想像しており、いつかローマまで出かけて直接お目にかかりたいと思っていました。
とても、とても残念です………。
心からご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
【追記】
Levi-Montalcini先生と35年来の親交のあったヴェローナ大学のMarina Bentivoglio先生に伺ったところ、Levi-Montalcini先生のご葬儀は2日にトリノで行われたそうです。
お墓もそちらにあるとのこと。
この数カ月は身体が弱っておられて、あまり人前にはお出にならなかったということでした。
安らかにお亡くなりになったそうです。
【関連リンク】
拙ブログ:柳沢発言とリタ・レヴィ=モンタルチーニ














