日本腎臓学会の男女共同参画企画で講演しました

昨日は日本腎臓学会の学術総会2日目、ランチョンの後、招待講演の直前という枠に30分でメインホールでの講演を行いました。
「他のセッションと重ならないところで男女共同参画企画を入れたい」という委員会の先生方の強いお気持ちがあって実現したことと伺っています。
ちなみに、男女共同参画委員会の委員長の内田啓子先生(東京女子医科大学教授)は、元神宮でラケットを振っていた仲間であり(超強かった!)、そのご主人とは私は大学の同級生という関係でもあります。

「学会活動における男女共同参画:みんなにとってメリットは?」
日時:5月11日(土曜日)13時30分~14時
会場:第1会場(ホールC)
司会:内田 啓子(男女共同参画委員会)
演者:大隅 典子(東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター・脳神経科学コアセンター発生発達神経科学分野 / 東北大学女性研究者育成支援推進室)


昨年の企画が黒川清先生X桃井真理子先生というビッグな対談でしたので、私の方はデータを示すことによって「無意識のバイアス」に気づいてほしいという意図で作りました。

おかげさまで、講演の後になればなるほど(笑)人が集まって何よりでした♫
招待講演の外国人の先生方3名は、私の日本語講演の間も席におられたのですが、かなりビジュアルなパワポで、英語のものもいくつかあったので、ジョークの部分でちゃんと笑って頂けました。
今年は節目の年、ということで1913年の東北大学入学女子学生の顔写真と女子学生百周年記念ロゴマークも、しっかりお持ち帰り頂けたものと思います。

委員会の先生からすぐに御礼メールを頂いて嬉しかったので(勝手に)貼り付けておきます。
ほんの30分でしたが、腎臓学会においで頂いてありがとうございました。もっといろいろなことを伺いたかったという男性教授のコメントがありましたがこれは誰しも思われた(私も)ようですし、ご講演の要旨の印刷物はありませんかとおいでになっ た某国立大の50歳前後の男性など、これまでで最も事後の反応が多かったご講演でした。


という訳なので、講演PPTファイルをResearchmapの方にアップしておきます。
どうぞご自由にお使いください。
イントロ次のスライドは、慈恵医大の横尾先生との共著のPNAS論文で、私のpublication listの中で今のところ唯一kidneyを扱ったものです♫

ご準備頂きました関係各位に心から御礼申し上げます。

関連して、先ごろGenes to Cells誌に掲載された日本人女性研究者のvisibilityに関する本間美和子先生らの論文と、それを引用しているScience誌へのLetterのリンク先も記しておきます。

Maximizing the Potential of Scientists in Japan
- Promoting equal participation for women scientists through leadership development
Homma MK, Motohashi R, Ohtsubo H.
Genes to Cells(まだアップロードされていないのでリンク先は追って)

Science. 2013 Apr 26;340(6131):428-30. doi: 10.1126/science.340.6131.428-b.
Japan's lagging gender equality.
Homma MK, Motohashi R, Ohtsubo H.

PMID: 23620034 [PubMed - indexed for MEDLINE]

【追記】
拙ブログを読まれた黒川清先生が、ロレアルーユネスコ女性科学者奨励賞特別賞授賞式の画像にご自身が写っていないと御指摘下さいまして、講演スライドPDFを差し替えました♬
by osumi1128 | 2013-05-12 09:40 | オピニオン

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