アンジーの決断&ボランティア採血for東北メディカル・メガバンク事業

CNNインターナショナル・オンライン他でハリウッド・スターのアンジェリーナ・ジョリーが自分のゲノム情報を元に予防的な乳房切除術を行う決心をしたというニュースを見ました。
Angelina Jolie undergoes double mastectomy(動画付き)
Actress Angelina Jolie Shares Story Of Her Double Mastectomy
これは、乳癌のリスクに関わる遺伝子に関して、アンジェリーナ・ジョリーの遺伝子型は普通の方よりも高いリスクがあるという情報にもとづきます。
(一般的な発症率が6%程度なのに対して、87%)
さらに、彼女の母親が卵巣癌で無くなったという家族歴も、彼女に重い決断をさせたのでしょう。

今年はヒト・ゲノム解読から10年です。
遺伝子情報の利用も現実的な段階に入り始めたということですね。

さて、この春からいよいよ東北メディカル・メガバンク事業で、ゲノム・コホート事業が開始されますが、最初の遺伝情報解析系立ちあげのための予備実験用に、教員ボランティアの採血をしていただきました。
現時点では自分のDNA情報を戻してもらえる訳ではありませんが、私自身もこの事業に参画するモチベーションを共有したいと思っています。
未来の個別化医療のための「正義への企て」に参加するのです。

ちなみに、今月末、東北メディカル・メガバンク機構主催イベント、「<DNA>だけであなたの運命、どこまでわかる?」に登壇します。
【日時】:平成25年5月24日(金) 18:30-19:45 
参加無料・申し込み不要
【会場】:フォレスト仙台 第7会議室
     (仙台市青葉区柏木1-2-45) 
【プログラム】
講演
  「わたしたちの未来はDNAでどこまで決まるのか? 〜環境が遺伝子のはたらき方を変える〜」
   大隅典子(医学系研究科教授)
対談&フリーディスカッション
  「DNAと環境・健康」大隅典子+長神風二(東北メディカル・メガバンク機構教授)


【参考リンク】東北メディカル・メガバンク事業HP
アンジーの決断&ボランティア採血for東北メディカル・メガバンク事業_d0028322_2225147.jpg

by osumi1128 | 2013-05-14 22:18 | 東北大学

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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