ノルウェーから学べること
2013年 05月 30日
自分のミッションは「東北大学の男女共同参画についてご紹介」だったのですが、男女共同参画の先進国のノルウェーから改めて学ぶところ大と感じた2時間余でした。
教育・研究担当副大臣のお話の要点としては以下のようなことを話されました。
・ノルウェーにとって未来の資源は石油ではなく「人」
・男女共同参画を推進することが国の経済の発展にも重要
・今年、ちょうど女性参政権が認められて百年で、政府関係ポストではほぼ男女半々になったが、企業幹部の女性比率はまだ20%と低い
・保育園整備により出生率が大きく改善した(ちなみに、保育園はむしろ<教育>の位置づけであり、子どもはそれを享受する<権利>を持つという意識)
日本へのアドバイスとしては……
・日本のような高学歴の国で女性が活用されていないのはもったいない
・長時間労働がワークシェアリングを妨げ、男女共同参画推進にも障害となっているのではないか
・男女共同参画の問題は人生の質の問題。男性を巻き込むこと。そのロールモデルが必要(ノルウェーの首相は在職中に三ヶ月育児休暇を取った)
いちばん心に残ったメッセージは以下です。
これは、昨年2012年の国際女性会議においてノルウェー元首相の講演の中にもありました。
男女共同参画は、第一に人権であり、第二に民主主義であり、第三にただの常識なのです。
Gender equality is primarily the human right, and the democratic policy, and just a common sense.
ご紹介した東北大学サイエンス・エンジェル制度については、「とても素晴らしい仕組みなので、ぜひノルウェーでも取り入れたい」と仰って頂ました。
画像は、仙台市在住の女子学生・大学院生3名と、副大臣とのパネルディスカッションの様子です。

副大臣とのツーショット

【リンク先】
東北大学女性研究者育成支援推進室フォトアルバム