マーモセット
2005年 10月 01日
何かとんでもなく勘違いしていて、東京駅から一時間と思ったら大間違いで、新宿から1時間以上かかるところだった。
待ち合わせの時間に大遅刻となってしまったのだが、埴生先生のところを訪問し、マーモセットを免疫系のモデルマウスとして確立するというプロジェクトについての課題管理だったが、マーモセットについて改めて学んだ次第。
マーモセットは、大きさは「デカいラット」、よりはちょっと大きいくらいで、飛び跳ねるのでケージの高さはそれなりにあるが、アカゲザルなどよりははるかに小さく、通年交配可能で、産子数は5-6頭、小型霊長類として脊髄損傷モデルなどに用いられている。
ごく最近、ES細胞も樹立され、ノックアウトを作る基盤整備というのがこのプロジェクトの目標の一つ。
脳科学ではアカゲザルが標準的な霊長類で、さらに動物心理学ではなんといってもヒトに一番近いチンパンジーが人気動物だ。
チンパンジーは先日ゲノムのドラフトデータが出たところだが、侵傷的実験を行うのはタブーとなっている。
(霊長類研究所のM先生は、それぞれのチンパンジーを「彼」「彼女」と呼んでおられる)
もし、マーモセットの遺伝子工学技術が飛躍的に進展したら、システム系の実験の主流がサルからマーモセットに移るということもあるのだろうか?
さて、午後は東京に戻って別の用務だったのだが、それについてはまた明日。