常盤木学園高等学校にて出前授業

仙台の私立高校の常盤木学園といえば、女子高校サッカー日本一で有名なところなのですが、この歴史はサッカー好きな先生が着任した7年ほど前からと、まだ最近のことのようです。
出前授業の前に校長の松良先生ほかと学食のランチを校長室で頂きながら、いろいろと学校経営のお話を伺いました。
(できれば、学食で食べてみたかったかも……ww)
松良先生には、以前に仙台市の男女共同参画委員会でもご一緒だったということを、お名刺を差し出した後で思い出しました。
女子サッカー部は現在では全国から進学してきた部員が60余名、そのうち50名弱は寄宿舎に住んでいるとのことでした。
フラダンスも、数年前に同好会だったものが、あれよあれよという間に全国大会優勝
高校の授業の「コミュニケーション増進」での「スマイル・トレーニング」が、就活のみならず、フラダンスでも功を奏しているのかもしれないと松木先生。
「ハローワークさんが調査に来た」くらいに就職率が良いとは素晴らしい。

出前授業の会場であった体育館まで移動する間に、通りかかった生徒さんが、一歩立ち止まってご挨拶されるのも素敵なマナーだなと思いましたが、一番印象的だったのは、大きな集会の際に、校長先生がご挨拶に出て行く前に、自主的に生徒たちが静かにし始めたこと。
こちらは、事前にお話を伺っていたのですが、昨今、こちらが話し始めてもざわついていることもあるのに、いったいどういうことかというと、「上品な指導」に切り替えたからなのだそうです。
カナダに修学旅行に行くことになった折に、集団行動するときにマナーが悪いと困ると考えたことがきっかけ。
「<上品な指導>って、どのようにされたのですか?」と伺うと、「静かに語りかける、ということですね」というお答えが返って来ました。
「普通、どなって静かにさせようとしたりしますよね? それでは駄目なんです……」
確かに、いったん生徒さんの中に、そろそろ会が始まるから静かにしよう、という気持が芽生えると、それが見事に伝染していくようです。
人間が社会的な生き物なんだなぁと改めて感じました。

HPが充実していたり、部活との両立を目指す「スーパー両立コース(SBC)」の設立など、いろいろな試みはオーナー校長の松良先生の采配ですが、それらは銀行の人事関係にお務めの頃に得られたご経験にも基づいているようです。
例えば、女子校かと思いきや、音楽科には若干名の男子生徒が在籍しており、彼らの中には芸大への進学者も多く、「思い切って男子を入れたことが、レベルアップに繋がった」とおっしゃいます。
女子校が共学化したときに、男子の立ち位置が確保されるようになるには時間がかかると聞いていましたが、常盤木学園高等学校の音楽科男子は、そのスキルの高さで良いポジションを早くゲットできたのでしょう。
この「(逆)門戸開放」のお話は、とてもいいなぁと思いました。
国際コースに進学した生徒には、ロンドンのバレエ学校に進学したいから来たという子もいます」など、自分の夢を若いうちからしっかりと描いている生徒さん多いというのも素晴らしいことですね。
人生は偏差値で決まるのではないのですから。

出前授業は全校生徒(研修から帰国直後の国際コースの生徒さんを除く)900余名の前で行いました。
研究の内容そのものだけでなく、どんな経緯で脳の研究に入っていったかなどをイントロに入れました。

さて、今晩の夜便で、北米神経科学学会とその直前のサテライト・シンポジウムに参加のため出張します。

【余談】
常盤木学園高等学校のジャージ(仙台で言うところの「ジャス」)は、コムサデモードのデザイン
by osumi1128 | 2013-11-06 17:41 | 雑感

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