日本間とモンドリアン

日本間とモンドリアン_d0028322_8424252.jpg久しぶり(ほぼ1年ぶり)にお茶のお稽古に行きました。
昨日の設えは、お軸が「時雨洗紅葉(しぐれ こうようをあらう)」、お花が何の椿か伺うのを忘れましたが可愛らしい赤い椿、そして目を引いたのが「徒然棚」(もしくは「兼好棚」)という珍しいお棚です。
上部に小さな引き戸が付いていて、その中にお棗(お薄のお抹茶を入れる器)を仕込んでおけるようになっています。
お薄のお茶碗を持ち込んだときに、客の方からは「いったいどんなお茶器が出てくるのかしら?」とドキドキする(ドパミン放出!)という訳です。
淡々斎のお好みとのことですが、good designですね!
お棗を持ちながら、右手で右の戸を開け、持ち替えて左手で左の戸を開けるのは、お点前をするこちらも緊張しました。
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よく外人の方などに「お茶のお点前は何種類あるのですか?」と訊かれることがありますが、「無限の種類」があると言っても過言ではありません。
究極には「美味しくお茶を味わって頂く<お・も・て・な・し>」な訳ですが、相手が「貴人」である場合の「貴人点て」、お道具がたいそうな「唐物(からもの)」である場合、どなたかから拝領したものなどの伝来がある「飾り物」などのバリエーションがあり、季節によって大きくは「炉」(11月〜4月)と「風炉」(5月〜10月)に分かれて、使うお道具もいろいろと変わったりしますし、昨日の場合のようにいろいろな棚を使うなど、それらの組み合わせが多数あるのです。

なんでそんな複雑なことになっているかというと、そうでないとお稽古に飽きてしまうからなのだと思います。
同じお点前だけを続けていると、向上する前にどうしても飽きてしまう、それを防ぐのには、今月はこのお棚を使ってみましょう、的に目先を変えることによって「難しいね、でも面白いね」と続けることができ、そうやって何年もの間に基本の所作を身体で覚えていくのでしょう。
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ところで、本日のお題の「日本間とモンドリアン」は、お稽古しながら突然思いついたのですが、日本間は畳や障子、襖で構成されていますよね?
「これって、まさにモンドリアンの世界だ!」と閃いたのです。
もちろん、色使いという意味では、日本間はおだやかな天然の色、ベージュ、茶、paper whiteなどがベースですが、ポイント的にお花やお道具(お茶入れを覆うお仕覆(しふく)など)が加わり、さらに言えばお点前に使う袱紗(ふくさ)などが色の要素になります。
何でモンドリアンが好きなのかな、という自分の原点が日本間にあったと気付いた瞬間でした。
※画像は《黄・赤・青と黒のコンポジション》1921年を「アート/ART」というブログから拝借しました。
by osumi1128 | 2013-12-15 08:58 | アート

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