旅の総括(後編):ELyTワークショップ@フレジュス
2014年 02月 23日
無事に帰国しました。時差調整も大丈夫そうです♬ どちらかというと時計遺伝子が壊れているのかもしれません(苦笑)。
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出張後半は南仏のフレジュス(語源はユリアスの広場という意味。かつてローマ帝国が現在のフランスまで広がっていたことがわかりますね)というところで開催されたワークショップへの参加でした。
リヨンからフレジュスまでの予定の列車が遅れて、乗り継ぎが違う列車になるなどの予定外のことはありましたが、大きな問題はありませんでした。
途中の車窓からは、いかにも南仏らしい建物や、葡萄畑が眺められました。
フレジュスの街はリゾート地らしい雰囲気で、しかも、道路にほとんど信号が無い。
イギリスのラウンドアバウト(round-about)とはちょっと形が違うのですが、でも似たような感じで、タクシーの運転手さんは迷うことなくどちらの車線にいれば、その先のカーブでどちらに曲がれるのかわかっているようでしたが、初めて来た方には辛いのではないかと思ってしまいました。
東北大学はリヨンのいくつかの研究機関との連携によるELyT Labという活動を行っており、数年前からワークショップとELyT Schoolというレクチャー・コース(施設見学なども含む)を開催しています。
立ちあげ第1回目はリヨンでの開催で、その次が仙台、その後、フランス側も少しずつ違う場所で開催していて、今回はCNRSの研修センターで開かれました。
フランスリヨン所在の著名大学であるECL(エコールセントラルドリヨン)並びにINSA-Lyon(フランス国立応用科学院リヨン校)、CNRS(フランス国立科学研究センター)と東北大学の4者を中核として結成された共同研究組織ELyT Lab(エリートラボ)は毎年、フランスと仙台で交互にサマースクール(ELyT School)を開校しており、毎年交互に仙台とリヨンでELyT SchoolやELyT Workshopを開催しています。
ELyT School in Lyonでは、東北大学は博士課程前・後期に在学する大学院生を派遣して、
- フランス等外国の文化・制度・教育・科学について受講し体験する、
- 全日程を通して英語で受講し、学生自身英語で発表し質疑応答する、また、英語・フランス語で生活する、
等の機会を提供する事にしています。
- 国際共同施設を見学する、
東北大学がグローバル化を推進する事業の一つとして位置付けられているので、最初の開会挨拶には、東北大側からは研究担当理事、国際交流担当理事がご参加でした。
かなりの内容が工学系なので私にとってはちんぷんかんぷんなのですが、まぁ、門前の小僧というつもりで参加しています。
こちらの話をする際にも、かなり異分野の方が聴衆であることを意識して、なるべく専門用語を使わないように心がけます。
英語がネイティブではない方々とのジョイントなのは、語学に関して劣等感を持たずに済むのが有難いですね。
このワークショップがきっかけで、この春からはダブルディグリー・プログラムの博士課程大学院生の方が来ます。
まぁ、そういう留学生リクルートや共同研究の仕組みでもあり、東北大学からリヨンへ留学する学生さんもいます。
以前よりも留学する人が減ったということを懸念して、文科省では「トビタテ! 留学JAPAN」を展開し、「恋するフォーチュンクッキー」の替え歌で「留学応援song」まで作ってプロモーションしています。
世界中から食材や衣料品が輸入され、インターネットで世界の様子も簡単に分るようになった今、わざわざ行ってみるほどではないと思う人が多いのかもしれませんが、やっぱり「百聞は一見如かず」なことが多いです。
また、せっかく留学するなら若い内の方が良いですね。
一生の友人が世界にいるのは素敵なことだと思います。
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