先週の東海岸出張の4日目に
米国国立衛生研究所("本家”のNIHですねww)を訪問しました。
たぶんこれで3回目だと思うのですが、セキュリティーチェックは世界最高水準かと思います。
ボストンで1泊して、朝またUS AirwaysというシャトルでDCに戻り、いったん大きな荷物をホテルに預けてから地下鉄Red Lineに乗って北へ向かい、Medical Centerという駅の真ん前にNIHのGatewayがあります。
パスポートを提示してタグをもらい、持ち物のスキャンをして中に入ります。
訪問先は、まずはビルディング#1、つまりヘッドクォーターの建物に、副所長のMichael Gottesman先生のところ(しまった! 画像を撮りそこねました……orz)。
NIHでは日本人留学生が減っており、その対策について意見交換をしました。
今後、NIHでも短期の留学生を受け入れるような制度を作りたいというご意向でした。
フロアの廊下には歴代の所長の肖像画が架かっていたのですが、その歴史の中で女性はまだひとり。
初めて1991年から1993年の間に
女性所長になったBernadine Healy博士は、在任中に女性特有の疾患研究の振興を先導するとともに、NIHのゲノム研究所を設立されたそうです。
説明書きにあるように、肖像画にはご家族の写真も描かれていますね。

その後、Gottesman先生との会話で話題になった、Tohoku Experimental Journal of Medicine(TJEM)のハードコピーが図書館にあるというので、それを見に行きました。
確かに図書館の地下フロアの開架式の棚に、1981〜2008年の分が保管されていました!
TJEMは東北大学医学部内に編集部があり、戦時中も、そして3年前の震災時も休刊せずに続いた医学系の雑誌です。
その後、NIH訪問前にランチをご一緒したShioko Kimura先生@NCI、向山洋介さん@NHLBIのラボを訪ねてディスカッション(それぞれ異なるビルディングにラボがあるので、かなりの運動量になりました♪)。
向山さんは若手のPIで、現在テニュア・トラック中です。
さらに、うちの初代大学院生で、NIHのKen Yamada@NIDCR(National Institute of Dental & Craniofacial Research。そういえば日本には歯科と顎顔面関係のナショナルセンターは無いですね)のところで長くポスドクをして、現在はFDAのスタッフ・サイエンティストになっている遠藤幸徳君にも久しぶりに会いました。
Yoshi Yamada先生、Ken Yamada先生ともお話しできて何よりでした。
彼のデスクには、お嬢さんの若子ちゃん(もうすぐ中学生!)が描いた招き猫の絵があり、良いデータを招き入れるためのお守りとなっているそうです。
その甲斐あって、直近ではDev Cellに論文発表してました。
おめでとう!
その後、NIHや周囲の日本人留学生が主催している「
金曜会」で、キャリアパス系のセミナーをさせて頂きました。
ちょうど、医科歯科の元ボスの留学先がNIHのNIDR(当時、現在のNIDCR)だったこともあり、私にとっては思いのあるエリアです。
おかげさまで50名くらいの方々に集まって頂きました。
また、Google+により遠隔地からの参加もあったようです。
やはりベセスダ周辺は日本からの留学生が多いところですね。
もちろん、DCは企業や行政から出向している方々もたくさんいるエリアです。
そういう意味で、生命科学、医学研究の異分野交流だけでなく、さらに広い異業種交流も留学するとしやすいですよね。
夜はこの金曜会のメンバー20名くらいと地ビールのお店に行きました。
元御茶ノ水で隣のラボにいた方にも会えて、世間は狭い!

すでに先に帰られた方もいて画像に写っていないのが残念。
ちなみに下の方の外国人女性二名は店員さんです♪
この日も夜中に書き物していて、日本時間を引きずりながら生活してましたが、最後の日の朝は女子会のパワーブレックファースト!
ベセスダの住宅地にあるお洒落なカフェを会場にして、8:30から10名ほどの留学中の女性が集まってくれました。
初めての試みでしたが、これ、いいですね!
マンツーマン(? ウーマン・ツー・ウーマン?)でいろいろなキャリアパス関係のメンタリングの機会として。
2時間ほどお喋りをして、車でWashington DC Dulles空港まで送ってもらう中の一時も楽しかったです。
私自身もエネルギーをチャージさせてもらいました。

全体をアレンジして下さった外山先生は、高校の先輩でもあります。
現在はNIHでキャリアパス系の部署にいらっしゃるのですが、北大の有賀早苗先生とは大学時代の同期とのことで、またしても世間は狭い……。
この日は、まだ小学校の息子さんの日本人学校の行事があるとのことで、早めに退席されましたが、本当にお世話になりました!
今年は、さらに2度、DC方面訪問予定です。
【追記】案の定、ですが、NIH Visitorの顔写真(パスポートからの転載)付き立入り許可証、戻すの忘れて持って帰って来ちゃいました。
外山先生曰く「皆さんお土産にされますね♪」とのことでしたので、手元に置いておきます。