女子高校生相手に講演
2005年 10月 28日
その事業の一環として外部講師によるコスモスゼミという講演会が開催されており、今日はその講師としてお話ししてきた。
全校生徒が約900余名なので、憧れの女子校ではなく?仙台市民会館の大ホールで行われた。
宮城県の公立高校は男女別のところが多く、以前には通称一高、二高と呼ばれる男子校で講演をしたこともあるが、そのときの印象から言うと、一女の生徒さん達の方がオトナっぽい。
まあ、自分を振り返っても中学高校はそんな感じだったかな。
講演の間に若干私語はあったが、一高、二高のときよりははるかにマシ。
今日は90分も時間を頂いていたが、少し早めに終えて、質問時間を長くした。
講演が終わってから話を聞きに来る生徒が20人くらいいて、普段の授業のパターンと同じだなあと思う。
今日は先日「脳の世紀シンポジウム」で用いたKeynoteのスライドを土台にし、最後にちょっとラボメンバーの写真なども載せ、「見学歓迎!」の宣伝をしておいた。
初の試みとして、「リモート」でスライドを送るシステムを採用。
緑のレーザーポインターも付いていて便利なのだけど、まだちょっと慣れなくて、ポインターを使うつもりが「送り」のボタンを押してしまったりした。
これだとコンピュータの近くにいなくても話ができて、動き回れて便利。
ずっと一カ所に立ちっぱなしだと、こっちも疲れるし、授業のときなどはかなり皆さんお休みになってしまうので。
大変残念だったのは、スクリーンの大きさに比して液晶プロジェクタの光量が足りなかったこと。
せっかく美しい写真満載だったのになあ・・・
ごめんね、一女の皆さん。
さて、宮城県の公立高校の共学化という方針が決定されているのだが、校長先生曰く「生徒も父兄も大反対なんですが・・・」
私はずっと共学で育ってきたが、公立だからという理由ですべて男子校、女子校を共学にしないといけないとは思わない。
共学は共学の良さもあるし、女子校、男子校にもそれぞれ良いところがあるだろう。
先日内閣府のSさんとお話ししたときに、「男女7歳にして席を同じうせず」という儒教の教えは、アジア系民族には一理あるのではないか、ということになった。
アングロ・サクソン系やアフリカ系よりも、アジア系は男女の生物学的な差が少ないように思える。
そういう男女がずっと同じところで育っていると、異性に対する神秘性が少なくなる。
酵母でさえ自分と違う相手だからこそmatingする。
別学にすることによって、異なる性に対しての神秘性が増し、それによって適齢期になって出会ったときにめでたく結ばれ、次世代を残すことができ、国が栄える・・・というストラテジー。
少子化になっているのは戦後共学校が増えたせいではないか???
・・・などと言うと、社会学系のジェンダー問題専門家から怒られそうだが、私は生物学にどっぷり漬かっているので、生まれた後の環境だけで女を男にしたり、男を女にすることはできないと信じている。