昨日の月曜日、
WEBRONZAのトーク・イベントに高橋真理子さんよりお声がかかり、最相葉月さんとともにお話ししてきました。
場所は丸の内エリアの期間限定みんなの仕事場「
3X3Labo」というところ。50名ほどの聴衆を前に、高橋さんが進行役を務められ、これまでに掲載された41本の関連記事の中からのいくつかを挙げて本事件の振り返りを行いつつ、適宜、高橋さんや最相さんからの質問に答えたり、お二人がコメントを入れたり、というスタイルでした。
追って、
WEBRONZAの方にレポートが載るとのことですので、拙ブログでは最後に自分のまとめで使ったスライドを挙げておきます。
すでに別記事でも述べましたが、ある意味、日本で対応が遅れていた論文不正問題について、今が本腰を入れて取り組みべきタイミングなのかもしれません。
最相さんは、「<役に立つ>臨床応用を追求することよりも先に、<成熟した身体の細胞を用いて作製する人工的な幹細胞>には、種々の変異などが生じているものを元にしている可能性があるので、その安全性についての検証をもっと進めるべき」という趣旨のコメントを残されました。90分という時間は思いの外短く、もっと仰りたいことはたくさんあったのではと思います。
高橋さんはSTAP騒動とは結局「科学と社会が近づいた」ことであるとまとめられました。その通りだと思います。ですので、次回何かこの話題について話すことがあれば、上記のスライドに「科学コミュニケーションの重要性」や、その下位項目として、「健全なアドボカシー」「誠実なアウトリーチ」などを加えようと思いました。
終了後に1時間ほどの交流会が催されました。「それでもやっぱりO氏を擁護したい」という参加者の方もおられましたが、いろいろな方々にお会いできて何よりの機会でもありました。