先週の日曜日、標記のシンポジウムに呼ばれて講演とパネル討論を行いました。
「科学者の倫理とは?」「誰が『研究不正』を認定するか?」「『正しい』科学研究とはどういうものか?」研究不正問題の背景に潜むこのような問いに答えつつ、科学研究に対する社会の向き合い方、法制度のあり方について考えます。(HPより転記)
日時:2014年9月28日(日)13:00〜17:00(予定)
会場:東京大学医学部教育研究棟14階 鉄門記念講堂
<総合司会>
水野紀子・東北大学教授(民法)
<講演・パネルディスカッション>
大隅典子・東北大学教授(発生発達神経科学)
中村征樹・大阪大学准教授(科学技術社会論/科学技術史)
藤垣裕子・東京大学教授(科学技術社会論)
米村滋人・東京大学准教授(民法・医事法)
<パネルディスカッションご登壇のみ>
長谷部恭男・早稲田大学教授(憲法)
町野朔・上智大学名誉教授(刑法・医事法)
参加者の林衛先生@富山大学から画像を頂きました。ありがとうございました。


米村先生は、登壇者かつ会場仕切りも行っておられたので、上のパネリストが揃った画像に無かったので、ご発言中のものをこちらに(他の画像と大きさアンバランスですねww)。
8月末に決定された文科省の研究不正ガイドラインについて、その矛盾点などしてきされていました。本ブログでも何度も述べていますが、多くの科学者が研究不正に無関心なままに、拙速に作られた感のある制度が先走ることを私もとても憂慮しています。みなさん、自分の研究費については熱心なのですが……。
ガイドラインの件については、先日も、文科省の方とお話する機会がありましたので、その点はお伝えしておきました。部署が異なるとなかなか話が難しい点もあるのですが、経緯を見守りたいと思います。
ちなみに、総合司会を務められた水野先生が冒頭のご挨拶の中で「研究者は社会の中で、ペット>のようなもの」という比喩を使われました。以前にも確か伺ったことがあるのですが、個人的にはツボですね。社会が豊かで平和であればこそ生かしてもらっている存在だと、私も思います。戦争が起こったら、直接関わる研究以外は行うことはできないでしょう。ノーベル生理学・医学賞を受賞したリタ・レヴィ=モンタルチーニは、ユダヤ系イタリア人で第二次世界大戦中に迫害を受け、自宅の部屋にインキュベータを持ち込んで、ニワトリ胚を用いた移植実験などを細々と続けたと自伝に書いてありましたが、今やそういう素朴なサイエンスではない時代になっています。