ナース博士は、どちらかというと英国王立協会(Royal Society)会長としての立場での御講演で、あまりご自分の研究の話をされなかったのですが、「Trust in Science」というタイトルで、近代科学の歴史や王立協会のモットー「Nullius in verba(言葉によらず)」を紹介しつつ、遺伝子組み換え作物、狂牛病、地球温暖化等にまつわる科学と社会の関係について触れて、「科学は客観的事実の積み重ねが大事。ただし、その解釈などでは間違うころもある。科学が<疑う>ことに立脚しているということを、科学者も市民もよく認識することが大切」というお話をされました。