先日、
公益社団法人日本女医会の第8回キャリア・シンポジウムで講演、パネルなど行って来ました。
私は歯学部出身ですので、このお話を頂いた際に、どなたか医学部の先生の方が、と躊躇したのですが、「東北大学の<
サイエンス・エンジェル>などの紹介をして下さい」とのことでお引き受けすることになった次第。
イントロでは、東北大学に日本で初めて女子学生が入学したのが、ちょうど101年前の1913年であったというエピソードから始めましたが、その年というのは、日本で初めて医師の国家試験(医術開業試験)の合格者である荻野吟子先生がお亡くなりになった年でした。また、その前年の1912年に、吉岡彌生先生が設立した東京女医学校が東京女子医学専門学校に昇格しました。ちなみに、シンポジウムの終わりに知ったことですが、日本女医会の設立は1902年とされており(日本医師会よりも古い!)、110年を超える歴史があるとのことです。女性のキャリアとして古くから高い意識があったということですね。女医会には吉岡先生、荻野先生のお名前を冠した賞を出しています。
講演を行った5人のうち、男女は3:2と男性も参画。日本医師会常任理事(男女共同参画担当)の笠井英夫先生は、医師会全体の取組みを、東京大学小児外科学教授の岩中督先生は、医局や病院におけるワークシェア(24時間フレックスタイム制)の取組みをご紹介。日本大学医学部泌尿器科教授の高橋悟先生は泌尿器学会の活動について話されました。10年前からは想像できないくらい進歩した気がしています。
ただし、東京女子医科大学の冨澤靖子先生は、医学系の各種組織の理事・評議員等にはまだまだ女性率は数%にも達しておらず、意思決定機関への女性参画には、課題も大きいことを指摘されていました。
女医会会長の山本纊子先生、理事の前田佳子先生はじめご関係の皆様、大変にお世話になりました。私にとっても勉強になるひと時でした。
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今月末に、第11回目になる東北大学の男女共同参画シンポジウムが開催されます。
東北大学の卒業生である奥山恵美子仙台市長、森まさこ全国務大臣(女性活力・子育て支援担当)にもご来賓ご挨拶、特別講演をそれぞれ頂く予定です。また、第1回澤柳記念賞の授賞式や男女共同参画推進センターのロゴマークと愛称お披露目もあり、パネルディスカッションでは、本学工学研究科出身男性である劉磊さんも交えて、現役、OGのサイエンス・エンジェルや法学研究科の女子大学院生とともに、若い方々で未来の男女共同参画のあり方について語って頂きます。どうぞ奮ってご参加下さい。