あまりにプライベートな話題でもあるし、ブログネタにするか逡巡しましたが、ブログの記事が後から検索する上でもっとも便利ということから、やっぱり載せてしまいます。
東京医科歯科大学テニス部同期の内田信一君が、昨年の8月付で母校の腎臓内科の教授に就任し、数カ月後になりましたが、その祝賀会が昨晩、たいそう立派に執り行われました。
どんなところが「たいそう立派」かというと、奥様の啓子さん(私にとっては旧姓の長澤さんの方が、かつての女子医テニス部キャプテンとして馴染みがあるのですが……)も同じ腎臓内科が専門と業界が他校でかつ重なっているため、お祝辞が、医科歯科の学長から始まって、5〜6名だったか、前任の教授である佐々木成先生の乾杯のご発生に辿り着いたときには、すでにたっぷり1時間かかっていた、というあたりに集約されるでしょうか。
同級生を代表してというより、もしかすると男女共同参画的観点から(笑)、「ご歓談」の後の時間帯でお祝いの言葉を述べさせて頂きました。事前にメールで頼まれたときに「もう、誰も聞いていない時間かもしれないけど……」ということは折込済みで、さて、何かインパクトのあることを言えないかとも考えましたが、相手のことに気を使う内田くんなので、こんな感じで始めました。
「内田君、啓子さん、このたびは教授ご就任おめでとうございます。いつ教授になってもおかしくないと思っていましたが、お知らせを聞いたときは、ようやく! という気持ちがしました。……えぇと、内田君と同じで、元テニス部だったので、本日はさきほど美容院で<お蝶夫人>をイメージした髪型にして参りました。」というプチ・ジョークで、年齢層高めの方々に笑って頂くくらいが精一杯のエンターテイメント。
内田君は基礎研究でも素晴らしい業績があり、腎臓で水吸収の調節に重要な分子であるアクアポリン(
Nature, 1993)やイオンチャネル(
J Clin Invest, 1995)の話など、業績のことについてはすでに多数のお祝辞でも触れられていたということもあり、だいたい、皆さん聞いてないから短いにこしたことはない、ということで、締めくくりに次のようなことを話しました。
「……資源に乏しい日本では、人を育てること、人材育成がもっとも重要であると思っています。先ほどのご祝辞で、内田先生は多数の若い方々の指導をされていると聞きました。実は、先日、同級生の東大薬学の一條君、神戸の医学部の南君とともに、内田君のプチお祝い会を本郷で行ったのですが、お開きになったのが11時くらいだったか、内田君は、じゃぁ、大学に戻るから、といって湯島に戻って行きました。こういう気持ちのある内田君なら、きっとこれから多数の若手を育ててくれると信じています。教授になるとさらに重責でたいへんかもしれませんが、体に気を付けて頑張ってください。応援しています!」
祝賀会最後の内田君自身のご挨拶でも、後進の育成について触れておられたので、あぁ、良かったなと思いました。祝賀会が行われたホテル・オークラは、こんど本館が建替えということで話題になっていますが、内田君ご夫妻にとっては結婚式を行った縁の場所でもあるとのこと。これから10年余、母校でのさらなるご活躍を!