UCSFにてセミナー

午後1時半にUCSFのParnussas campusのArturo Arvallez-Byuillaのラボに行き(すみません、名字のスペルは不正確です)、そこの日本人学生(といっても2歳からアメリカなので、どちらかというとアメリカ人)も交えてパワーランチ。
生後脳における神経新生について意見交換をし、今後の共同研究についてディスカッション。

それから大学のShuttle busで数年前からオープンしたMission Bay Campusまで移動。
たらたら走るので約30分かかるが、料金はかからない。
みんな「不便だ」と言いつつ、かなりたくさんの人たちが乗っていて、2つのキャンパスの間での行き来は多くなっているらしい。
Mission Bayというエリアは昔は工場などがあったのだが、しばらく荒れ地になっていたところを大学が安く土地を買い、新たなキャンパスとして立ち上げた。
昨年来たときには無かったCommunication Hallやレストランなどがある新しい建物はメキシコ人の建築家によるデザイン。
まだ辺りにあまりお店などがなくて殺風景だが、きっと5年後には賑やかになっているに違いない。

さて、セミナーのホストは10年以上の友人であるJohn Rubenstein。
お土産に翻訳した『心を生みだす遺伝子』を渡した。
まったく日本語の本であるのにそうしたのは、彼の仕事も引用されている(しかも総説に使われた図付きで)からだ。
「この箇所がお名前ですよ」
と教えてあげると、へぇー、という顔をしていた。

セミナーは小さな部屋で20人ほどが集まってくれた。
大きな講堂で行うのも緊張感が高まって良いが、小さな部屋で、途中にinteruptionが入りながらというのも、リラックスできてよい。
今回はトピック2つ、一つは昨年までの大学院生の仕事、もう一つは今執筆中のもの。
途中でかなり質問があったので、1時間20分くらいかかってしまったが、とても楽しくできた。
(SABCのSの方です)

そういえば、日本でも「誰々研」という言い方はあるが、部屋の案内表示などは講座名であることがほとんどだろうが、欧米では「Rubenstein Lab」などという言い方で表示されていることが多い。
このあたりのカルチャーも、日本では新しいラボを作りにくいということにつながるものがあるかもしれない。
「伝統ある何々研の何代目の教授」というような言い方に代表されるように、ラボの看板が先にあると、人事もその看板に相応しい人、ということをまず考えることになる。
その結果として、まったく新しい講座を作るのが難しく、新しい分野を取り入れることが遅くなる。
また、「何々講座」というのはたいてい「授業科目名」とのリンクがあることが多く、そのあたりも「何々学を教えられる人でなければ」ということになる。
だが、教員は教えるのが仕事なのだから、その人事に応募するのであれば、少々専門から遠い授業科目でもこなすべきだし、また多くの方はその才能はあるはずだ。
それにも関わらず、「何々学で研鑽を積んでいるようには思えない」などのネガティブな理由が挙がるのはおかしいだろう。

夜はJohnとその息子のThomasとArturoの4人で、シンガポール料理の店へ。
「シンガポール料理って何?」と思ったが、どちらかというと、マレーシアやインドネシア、タイなどのミックスという感じのアイテム。
Duckの料理が珍しかったのでメインにした。
(SABCのA)
by osumi1128 | 2005-11-09 16:49

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