学会2日目

今日は朝8時から夕方5時まで、お昼をはさんでずっとポスターセッションに参加していて、足が痛くなった。
大学のクラブで硬式テニスの試合の応援をしたときのようだ。
明日は筋肉痛かも。

アメリカ人の知り合い、以前学会等で知り合ったアメリカ以外の研究者、日本から留学中の方、そして日本人の知り合い、友人、等々、本当にたくさんの人と話をして、十分にポスターを見て回る時間が無かったのが残念。
もっとも、端から端まで500m以上はあるかという巨大なポスター会場だったので、少し遠い分野の仕事を見にいくのはかなり辛かった(せっかく見にいっても、発表者がいなかったりというのもよくある)。

企業の展示もものすごい数で、しかも、某O社や某N社などの日本が誇る顕微鏡関係の会社は、とてつもなくお金をかけていることがよく分かる展示ブースを作っている。
こういうブースは、日本の「学会」ではまず目にすることが無く、見るとしたらお台場などで行う企業向けの展示くらいだろう。
日本の神経科学学会の5倍以上の参加者がいるはずだから、きっと5倍のお金をかけてもペイすると見ているに違いない。

さて、今回初めての北米神経科学学会なのだが、展示の中にNon-profit organizationが多数参加していたことが注目に値する。
例えばスーパーマンの主人公のChristpher Reeve Foundationなどの個人が設立した財団だけでなく、Alzheimer Research Forum、Cure Autism Now Foundationなどの団体がブースを出展しているのは、政府関係機関からの研究費だけでなく、患者団体などが力を持っているアメリカならではのことだ。

また、キャリア形成のためのさまざまなプログラム(Professional Development Resources)もある。
例えば、私が参加した学会前日のShort Courseもその1つだが、もっと即物的というか、Professional Skills Workshop、Writing, editing and publishing in science、NIH & NSF Foundation for your research training and career developmentなどのプログラムが用意されており、さらにNonacademic careers in neuroscienceというセッションもある。
どのくらい前からこういうスタイルだったのか、誰かに訊いてみないと分からないが、かなりの歴史がすでにあると見た。

もう一つ、学会運営で気が付いたのは、おそらくボランティアだと思うのだが、Information deskなどに、比較的年配の方(男女問わず)を起用している。
あまり難しいことを訊くと分からないのだが、日本では滅多にお目にかからない風景だ。
日本では、バイトの学生たちがこういう仕事をしている(やはり、詳しいことを訊くと分からない)。

そういえば、私も大学生のときに、とある学会の「タイムキーパー」のバイトをしたことがあったが、訳分からない話を寝ないで聞いているのはかなりしんどかった。
これは無駄なバイト代をかけていると、今なら気が付く。
そんなことくらい座長が自分で行えばよいのだ。
(座長が居眠りすることはまずないだろうし)
日本における「内需拡大原則」というのは、本当に隅から隅まで行き渡っている。

*****
今日はラボメンバーと一緒に夕食を採った。
明日も朝8時からポスターをちょっと見て、8時半からのシンポジウム。
by osumi1128 | 2005-11-14 15:18

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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