兵庫医科大学にて研究倫理講演ほか

過日、兵庫医科大学に研究不正に関するファカルティ・ディベロップメント(FD)の講師として呼ばれて、「科学への愛と誇り:誠実な研究活動を進めるには?」というタイトルで講演をしてきました。

FDということは、全員参加的な義務感で皆さん来られていると思うので、なるべく柔らかい話や、自分ならどうするかを考えてもらうような構成を心がけました。そのときのスライドのうちの1枚がこちら。
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直接お声がけ頂いた池田啓子先生、ありがとうございました。セミナーの前に寄らせて頂いて、講師の菅原文昭先生の直近の研究成果として、円口類のヌタウナギの脳の領域化に関するお話を伺えたのも何よりでした。菅原先生がCDBの倉谷滋先生のところで行った研究で、近々Natureに掲載とのことです♬ 

倉谷研の大石博士らが飼育繁殖が難しかったヌタウナギの胚を得られるようにしたというのも大きなドラマですが(その成果としては、すでに2013年のNature誌に掲載)、菅原さんは高校教師を数年努められた後に、思うところあって神戸大学で博士号を取得して、倉谷研に参画したという方。つまり、ストレートに学部、修士、博士と進んだキャリアではないのです。

「超ローテクです」と菅原さんは謙遜されていましたが、とにかく貴重なヌタウナギの胚を用いて、どのような指標を見るのか、いつでも実験できるマウスのようなサンプルではないからこそ、よくよく考えて論文にするときの状態までイメージしてデータを得ていたのだなぁと良くわかりました。ますますのご活躍を!
兵庫医科大学にて研究倫理講演ほか_d0028322_21570962.jpg
セミナー後には、学長先生、時期学長先生らも交えてお話させて頂きました。ありがとうございました。

by osumi1128 | 2016-02-06 22:05 | 科学技術政策 | Comments(0)

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