第32回日本国際賞授賞式のあとで

九州の揺れはまだ収まったという段階ではないようですが、友人のFacebookなどを見ると復旧作業も少しずつ進められているようです。

今日は日本国際賞の授賞式が開催され、「物質・材料・生産」分野では、東京工業大学の細野秀雄先生が、ナノ構造を活用した画期的な無機電子機能物質・材料の創製」によって、「生物生産・生命環境」分野では、米国コーネル大学名誉教授のSteven Tanksley先生が「ゲノム解析手法の開発を通じた近代作物育種への貢献」栄誉に輝きました。細野先生は授賞式でのスピーチで「賞は過去の業績で頂いたが、大事なことは現在と未来。これからさらに頑張りたい」と言われたのが印象的でした。あるいは「物質は役に立つことによって<材料>になる」というのも名言だと思いました。一方、タンクスレー先生は祝宴で、日本の土屋先生という方が恩師であり、その日本で受賞したことが、何よりも嬉しいという、心のこもったスピーチでした。本日は文字通りお日柄もお天気も良く、天皇皇后両陛下ご臨席で一連の行事を挙行できたことは有り難いことでした。

祝宴では久しぶりにお目にかかった先生も多く、有意義なソーシャルタイムでした。ここ数年、分野検討委員を務めてきましたが、それも今年で卒業と思うと、少しさびしい気もします。(画像は2年前の授賞式の模様を財団HPから転載しています)
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そんな日に、拙著『脳からみた自閉症』が刊行されたことは思い出として残ることでしょう。お世話になった方々には順にお送りしたいと思っています。リンクを貼ろうと思って検索したら、現代ビジネスというサイトに「ブルーバックス 前書き図書館」という記事があって、文字通り拙著の「まえがき」が転載されていました。筆者としては、ぜひ「あとがき」も読んでほしいところです。

by osumi1128 | 2016-04-21 00:37 | 科学 コミュニケーション

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