「直接、講談社さんから委任経理金として大学に収めて頂けないでしょうか?」
「(東日本大)震災後、そのようなお申し出もあるのですが、なかなか難しいのですよね……。お気持ちはわかるのですが……」
ということで、印税にかかる税金分が無駄になる(寄付に使えなくなる)のですが、自分で立替えて「自閉症研究助成金」という名目の委任経理金を立てることにしました。
つまり、一種のクラウドファンディングです。
研究を行うために文部科学省等の研究費を頂いていますが、例えば前年度の1月〜3月のマウス飼育費は、今年度採択された研究費で支払うことはできません。研究は継続的なものなのにも関わらず。このあたりは、たぶん他国ではもっと合理的な判断がされていると思います。上記のような費用は、運営費交付金で支払うことになりますが、これは現在、光熱水料やコラボスペース使用料でほぼ消えてしまいます……。したがって、年度を跨いでも使用できる財源が必要という事情もあります。
それよりも、本書の中でも触れましたが、米国などではいわゆる患者団体が直接、研究費を支援しているので、患者さんやそのご家族と研究者の関係は、日本よりもずっと近い距離にあります。今回の「超プチクラウドファンディング」は、同様の「エンドツーエンド」な繋がりになると考えています。
本を買って頂いた方(
Kindle版含む)には、私たちの研究を助けて頂いているのだと思って、そうやって多数の方々に支えられているつもりで頑張ります!
【追記】
「自閉症研究助成金」としてのご寄付を受け付けるために、申込書を
研究室HPからダウンロードできるようにしました。トップページの左カラムのバナーをクリックすると
該当ページにリンクします。
これまでに頂いた書評(Amazon以外):