Yahoo! Japanドームでの学会
2005年 12月 08日
分子生物学会に参加するためである。
今回は自分自身のscientificな発表はないのだが、分子生物学会男女共同参画委員会の会議と、最終日の午後(涙)の男女共同参画関連ワークショップ2つに参加し、少しだけ(委員長なので)話をする。
うちの学生二人のポスターはお陰様で昨日無事に終わった。
1時間しか発表時間はオフィシャルにないのだが、どちらも多数の「お客様」に恵まれたようだ。
一人はD2、もう一人はM2で、どちらも昨年うちのラボに来てから始めた仕事なので、1年半あまりでとにかく学会発表できたのは何より。
ということで、昨日は他のラボメンバーも一緒に、夜、天神エリアに繰り出して、博多名物の1つである「水炊き」を頂いた。
4000円の水炊きコースで、他に小さな料理が数種類出てきたが、なんといっても「スープ」から始まる鳥の水炊きは美味しかった。
骨付き肉、正肉、つくねからコラーゲン、コンドロイチン硫酸などがスープに溶け出していて滋養たっぷり。
それから、レバーも臭みがまったくなくて美味しい。
鍋には他にたくさんの野菜も入って食物繊維も摂取。
非常に栄養価の高い食事であった。
学生の二人はポスターが終わってとてもはしゃいだモードになっていて、そういう様子を見ているのは楽しい。
ときどき言うのだが、研究生活は、「ハレ」の日ばかり続く訳ではない。
「ハレ」の日は稀で、ほとんどが「ケ」の日。
つまり、ケ、ケ、ケ、ケ、ハレ、ケ、ケ、ケ、ケ、ケ、ハレというような具合なのではと思う。
「ケ」の日でも、小さな喜びを見いだすことができるような性格というのも、研究者に必要な資質だと思う。
実験三昧だった頃の私は、「切片が綺麗に切れた」とか「培養皿50枚分のメディウムチェンジにかかる時間短縮の記録をさらに更新した」というようなレベルのことに「ケの日の喜び」を感じつつ、たまに訪れる「なんて美しいデータ!」という「ハレの喜び」を心待ちにしていたものだ。
学会発表というのは研究者にとって「大ハレ」の日である。