徳島に行ってきた:四国5大学連携女性研究者研究交流発表会に参加

徳島大学からの依頼により、平成28年度第3回四国5大学連携女性研究者研究交流発表会で講演をしました。このプロジェクトは平成26年度の文科省ーJSTの人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(連携型)」により、徳島大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、鳴門教育大学および地元企業の連携行われています。
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講演後の情報交換会でもスピーチを求められたので、「メンター」と「バトン」という2つのキーワードにまつわるお話をしました。
キャリアを形成する上で、メンターは重要。多くの場合、直属の指導者がメンターになる訳ですが、メンターは何人いてもいいし、自分で勝手に「この方が私のメンター!」と決めても良い。昨年4月から徳島大学の学長を務められている野地澄晴先生も、私にとってのメンターの一人。大学院の最後の頃から共同研究でお世話になり、励まして頂いたり、苦言も頂戴した。そういうメンターを大事にするのが良い。
私自身は、こういう「男女共同参画」や「ダイバーシティ」を推進するための活動を10年以上に渡って続けて来たが、それは私よりも年上の先生からバトンを渡されたから。年上の先生からは「昔はもっとたいへんだった。活動は常に続けないとバックラッシュに負けてしまう」と言われ続けて来た。この10年の間に遅々とした歩みではあるけれど、確実に変わって来たと感じる。これからは私のバトンを次の方に渡す時期だと思っている。
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さらにその後の二次会では、久しぶりにお話した野地先生から、種々、大学改革のことなどを伺うとともに、いくつか書籍をご紹介頂きました。そのうちの一つは「グリット(やり抜く力)」についてのものだったのですが、いくつか同じタイトルの本がありますね……。

とりあえず下記の本『グリット 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』の説明より引用。
GRIT(グリット)は、いま米国で最も注目されている「成功のためのキーワード」です。
最新科学で明らかになったのは、「真の成功」のための最重要要因は、生まれながらの才能やIQではなく、GRITだということです。(むしろ「IQの高い人は、自分を過信し、努力を怠る」)
GRITは、Guts(度胸)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の4つの要素からなり、「やり抜く力」を意味します(それぞれの頭文字をとると、GRITになります)。
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上記の本の元?にもなっている、社会心理学者の著書はこちら。しっかり読みたい方にはこちらの方がベターでしょう♬
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by osumi1128 | 2017-02-04 19:01 | 若い方々へ

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