サイエンスカフェ・数学版
2006年 01月 28日
会場はメディアテーク1階のロビーで、天井が高くて気持ちのよいエリア。
駆けつけたときは、すでにKさんの講演が半ばを過ぎてしまっていて、とても残念。
実はその前に市長が3分のところ、10分以上も挨拶したらしいのだが(迷惑)。
以下の説明よりも、会場に張ってあったポスターの案内文が素敵だったのだが、覚えきれなかった。
自然界にある対称な形を、最小作用の原理(「自然は無駄なことはしない」ニュートン)で説明します。光の経路、蜂の巣、ギリシャ時代からある等周問題、シャボン玉など、身近な問題を取り上げます。本年度の猿橋賞の受賞対象となった「結晶格子の幾何とランダムウォーク」についても紹介します。数学はむずかしい思っている高校生や市民の方に、その誤解を解き、数学は面白くまた役に立つものだと感じていただけるように工夫した話です。
Kさんとしては、彼女の信じている「数学って面白い」という世界を短い時間で一生懸命伝えておられた。
私にとって印象深かったのは、「もやもやしているアイディアに、相応しい言葉を付けてあげることがbreakthrough」ということだ。
私のいる生物学の世界でも、それは同じことだと思う。
私の場合はとくに、その仮説がどのように絵に描けるか、が、自分にとってどのくらい理解できたか、を端的に表すと思う。
テーブル席は満杯で今日の入りは150名を超えて、8月からの開催で最も多かったとか。
Kさんが30分の講演を行った後、各テーブルで、針金細工の枠にどんな形の石けん液の膜が張るかの体験&ディスカッション。
あちこちのテーブルで「おおっ・・・」という歓声が上がる。
その後、質疑応答の時間が取られ、数人の方々が質問され、Kさんは丁寧に答えておられた。
答えられなかった質問には、後日webで回答されるとのこと。
今回の聴衆は、男女はほぼ半々。
年齢層は高校生くらいからリタイアされた方まで。
とくに、男性リタイア組が熱心。
まあ、平日18:00からなので、バリバリ働いている方達は男女とも来にくいとは思うが。
あ、あと、金曜日ですから、デートの方が優先かも。
6月末に担当予定なので、下見しておいて良かった。
仕掛けを作った、理学研究科、福西先生に感服。