古染のお皿

随分前に日本橋で求めた古染付のお皿二枚。洒脱な文官の絵付けが好きです。外側の模様も、むしろモダンに見えます。作られたのは17世紀のはじめでしょう。日本大百科全書のWebサイトから説明を貼り付けておきます。最近は日本橋もお客は中国からの方が多いと聞きます。好みは違うかもしれませんが。このような器はお茶好み。

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古染付
こそめつけ

中国の明(みん)朝末期に景徳鎮窯(けいとくちんよう)で焼かれた粗雑な染付磁器。古染付の呼称は、日本で近代になってからつけられたもので、江戸時代には南京(ナンキン)染付のなかに含められていた。古染付は2種に大別される。その一つは碗(わん)、皿、鉢などの日常食器であり、造りは薄手で、見込にはいかにも飄逸(ひょういつ)で軽妙洒脱(しゃだつ)な絵模様が描かれているのが特色である。この絵画風の文様に魅力を感じた江戸初頭の茶人が、好みの茶道具に絵付させて新味を得ようと、景徳鎮窯に水指(みずさし)、花生(はないけ)、向付(むこうづけ)、鉢、香合(こうごう)などの焼造を注文し、その結果つくられたのが、いま一つの粗厚で風韻のある古染付である。後者は明の天啓年間(1621~27)に優品の多くが焼造されたとみられる。[矢部良明]

by osumi1128 | 2018-01-07 11:58 | アート

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