携帯を替えた!

今年の達成目標の1つであったところの「新しい携帯に替える!」を、ついに本日達成。
DoCoMoショップのお姉さんによると、前の機種を購入したのは「6年前」らしい。
その前の、初めての携帯電話はさらに2年前くらいだったかと思う。
ちょうど、前の職場と仙台を往復することが多く、いろいろな連絡をするのに必要だなあと思って「携帯ワールド」に踏み込んだ。

研究者には案外保守的なところがあり、今まで上手くいっていたプロトコールはなかなか変えたくなかったりする。
その結果、やたら昔のお作法がそのまま生き残っていたりもするのだが、携帯電話が世に出たときも、生物系研究者はかなり冷ややかな目で見ていたように思う。
これは「電話に縛られたくない」という気持ちもあるだろう。

お茶のお友達はその数年前からすでに携帯を持っていて「テンコちゃん、なんで携帯にしないのー?」とよく言われたものだ。
「うーん、キカイ音痴だしー、あんまり電話なんてしないしー、ごにょごにょ・・・」と受け答えしていたのだが、ついに、「自分のかけたいときにいつでも手元に携帯がある」のは便利だと思い至るようになった。
ちなみに、うちの母にとっての携帯は、このステージである。
なお、父はいまだに携帯は不必要派である。

いざ携帯を使い始めると、いろいろ便利なことに気が付いた。
初めてのレストランの場所が分からなくなっても、その場から電話して教えてもらえる(初めてでなくても、店の人は嫌がらずに教えてくれる)。
家に帰ったらしなければならないことを思いついたときに、自宅の電話の留守電にメッセージを残せばメモ代わりになる(私用の電話はラボからできないが、公衆電話まで足を運ばなくてもよい)。

その次の段階として、「携帯メール」を使うようになった。
これもまたお友達の方が早くて、「便利だよー。使えばいいのにー」と言われ続けて、「でも、テンキーで日本語打つのってめんどくさくて・・・、なんか迷惑メールっていっぱいくるんでしょ? そんなのやだなー。ごにょごにょ」と言っていたのだが、あるときついに意を決して新機種に交換した。
そうすると、これはさらに便利な機能であることが分かった。

まず、会議中でも携帯メールは受け取ることができる。
一種の「内職」ではあるが、あまり失礼でないレベルなら、とりあえず内容を確認して、休憩時間等に電話をかけ直したり、メールで返信したすればよい。
秘書さんから「こちらの先生からお電話が入っていました」と携帯メールで電話番号をタイプしてあると、そのままワンプッシュで電話をかけることができる。
私用では、約束の時間よりも早いとき、遅いとき、どちらでも「今、どこにいる?」と相手の様子を知って、待ち合わせの無駄を省く。

仙台で授業をし始めた頃は、授業中に着信の呼び出し音が鳴ることがたまにあったが、この数年間で若い世代には「授業中はマナーモード」という意識が浸透したようだ(今でも一番マナーが悪いのは、新幹線の中のオッサンたちである)。
授業中に携帯で遊んでいる学生が一部はいるが、これは私の授業が彼らにとって面白くないためであると思っている(私が学生だったときも、つまらない授業は寝るか自習休講していた)。

さて、今度の機種で初めて(いささか遅ればせながら)デジカメ付きに挑戦する。
同じくお友達から「カメラ付いてると楽しいよー」と言われ続けていたのだが、「あまり機能が多くても使いこなせないと思うしー、旅行のときはデジカメ持って行くしー、ごにょごにょ」と答え続けて、ついに「今年はデジカメ付き携帯だ!」ということになった次第。
デジカメも楽しいが、いつも携帯するのは面倒だ。
デジカメ付き携帯ならば、何か心に響いた景色や生き物などを、デジタル化して保存でき、それをすぐにメールで送ることもできる。

ただし、「夕焼けが綺麗だったよー」というメッセージに画像を添付することに安穏としてしまってはいけないだろうと思っている。
どんな夕焼けだったのかを言葉として言い表せなくなってしまったら、人類としては進化に逆行することになるだろう。

機種が新しくなると、気分が変わるのは良いが、ボタン操作が微妙に異なるのがじゃまくさい。
ま、ときどき新しい神経回路を再構築する訓練を行うのも、脳を活性化するのには必要だろう。
by osumi1128 | 2006-02-05 23:52

大隅典子の個人ブログです。所属する組織の意見を代表するものではありません。


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