素早い安否確認

昨日は9月11日。ニューヨークでツインタワーに旅客機2機が激突し、多くの市民が巻き込まれた痛ましいテロ事件が起きたのは今から17年前。そして、東日本大震災からは7年と半年。

この夏は災害が多く、直近では関西の台風直撃に続いて、9月6日未明に北海道胆振東部地震が生じた。地震の規模としてはM6.7だが、最大震度は7であり、40名を超える死者が出た。大規模な停電も起き、物資の流通にもまだ影響が残っている。(画像はWikipedeaから拝借)
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この北海道の地震に、実は本学の学部生たちも巻き込まれていた。七大戦といって、いわゆる旧帝大7校の運動部の大会が各大学の持ち回りで開催され、今年、北大が主幹校であったため、我が東北大学の軟式庭球部男女、男子ラクロス部、ソフトボール部、卓球部、アーチェリー部、自動車部の、合計173名が実は札幌近郊で被災した。

その安否確認ができたのは、地震発生後6時間後。本学は7年半前に大地震を経験しており、メールを利用した安否確認のシステムも整っているが、学友会の連絡網も徹底していることが図らずも証明されたことになる。本当に無事で何より。昨日の時点で、学生たちは、実家に戻った1名を除いて、皆、仙台に戻ってきた。

台風の進路予測の精度はだいぶ上がったように思うが、地震は正確に「予知」することは不可能だ。地球規模で、地震や火山活動が活発化していることは観測されている事実であるが、次に「いつ、どこで」起きるかは予測できない。

したがって、「防災」という考え方よりも、実際には「減災」の方が現実的。被災しても軽く済む、二次被害を防ぐための方策はいろいろある。

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by osumi1128 | 2018-09-12 07:18 | 311震災

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